お正月といえば、おせち料理や初詣、お雑煮など、さまざまな行事や食べ物を楽しむ時期ですよね。
そんなお正月をもっと楽しくするために、今回はお正月にまつわる雑学を大公開します!
お正月にまつわる意外な雑学、歴史や由来を知ると、いつものお正月がもっと特別なものになるはずです。
それでは、早速見ていきましょう!
初詣の起源と意味
初詣とは、新年を迎えて初めて神社や寺院にお参りすることである。日本では、お正月の定番行事として広く行われている。
初詣の起源は、古代中国の「歳神迎(さいじんげい)」という行事に由来するとされている。歳神迎は、年神様を家に迎え入れ、一年の無事を祈る行事である。
日本にも歳神迎の習慣が伝わり、平安時代には、貴族たちが宮中や寺社に詣でる風習が定着した。そして、庶民にも初詣の習慣が広まり、江戸時代には、庶民の間で初詣が盛んに行われるようになります。
初詣には、大きく分けて2つの意味がある。1つは、氏神様への新年のご挨拶である。氏神様とは、地域ごとに守護する神様のことである。初詣では、氏神様に新年のご挨拶をし、一年の無事を祈る。
もう1つは、ご利益を求めてのお参りである。初詣では、ご利益を求めて恵方(えほう=その年の年神様がいる方角)に位置する社寺にお参りする「恵方参り」をしたり、有名な社寺にお参りすることもある。
かつては、大晦日から元旦にかけて家長が徹夜で氏神神社にこもる風習があった。やがてこれが大晦日の夜の「除夜詣」と元日の「元日詣」に分かれ、元旦におせちをいただいてから初詣に出掛けるようになっていきました。また、31日~1日にまたがってお参りをすることを「二年参り」といいます。
初詣は、新年の始まりを祝い、一年の無事を祈る大切な行事である。今年も、ぜひ初詣に行って、新しい一年の幸せを願ってみてはいかがでしょうか。
お正月になぜ「おせち」を食べるのか
お正月といえば、おせち料理を食べる風習があります。おせち料理は、魚や肉、野菜などのさまざまな料理を重箱に詰めたもので、見た目も華やかで、味も豊かなのが特徴です。
では、なぜお正月におせちを食べるようになったのでしょうか。
その理由は、大きく分けて2つあります。
1つは、年神様を迎えるための供え物としての役割です。
日本には、正月に年神様が家々を訪れ、その家の一年の繁栄を願ってくれるという伝承があります。そこで、おせち料理は、年神様を歓迎し、そのご利益を願うための供え物として、お正月に食べるようになったと考えられています。
おせち料理に使われるような、魚や肉、野菜などの食材は、いずれも縁起の良いものとして知られています。例えば、鯛は「めでたい」を意味し、伊達巻は「出世」を意味します。これらの食材を詰めたおせち料理は、年神様にとっても喜ばれる供え物と考えられたのでしょう。
2つ目は、一年の無事を祈る意味です。
おせち料理には、長寿や健康、子孫繁栄など、一年の無事を祈る意味も込められています。例えば、栗きんとんは「子宝」を、紅白なますは「赤白のめでたい色」を、鏡餅は「円満な一年」を意味します。
これらの意味を込めたおせち料理を食べることで、新年を迎える家族の幸せを願うという、大切な役割を果たしています。
また、おせち料理は、家族の団欒を深める意味もあります。
おせち料理は、多くの食材を詰めた豪華な料理です。そのため、それを準備したり、食べたりするには、家族みんなの協力が必要です。
おせち料理を作る過程で、家族みんなで会話を交わし、協力し合うことで、家族の絆が深まります。また、おせち料理を囲んで家族で食事をする時間は、一年の始まりを祝い、新しい一年の幸せを願う大切な時間です。
このように、おせち料理は、年神様を迎える供え物、一年の無事を祈る意味、家族の団欒を深める意味など、さまざまな役割を果たしています。
お正月には、ぜひ家族みんなで、おせち料理を囲んで、新年を迎える喜びを分かち合いましょう。
門松としめ飾りの意味と役割
お正月といえば、門松やしめ飾りなどの正月飾りが欠かせません。これらには、どのような意味や由来があるのでしょうか。
門松
門松は、お正月にお迎えする年神様(としがみさま)の目印として、玄関や門口に飾られるものです。
昔は、木、特に常緑樹(ときわぎ)と呼ばれる常緑樹に神様が宿ると考えられていたため、常緑樹を家の門に飾っていました。さらに、平安時代には、松=神様を祭る、と考えられるようになり、松は常緑樹の中でも特におめでたい木とされてきました。
そのため、門松は年神様を家に迎え入れるための「依り代(よりしろ)」とされてきました。
門松には、おめでたい「松」に加え、成長が早くまっすぐに伸びることから縁起がいいとされる「竹」、春一番に何よりも早く花を咲かせることから縁起がいいとされる「梅」が添えられていることが多く、「松竹梅」の縁起物が揃っています。
しめ飾り
しめ飾りは、しめ縄に縁起物の飾りを付けたもののことをいいます。
しめ飾りの意味には、大きく分けて2つあります。
1つ目は、神様を迎え入れるという意味です。
しめ縄は、神社や神棚に飾られるものであり、神様が宿る場所と現世を隔てる境界線の意味を持っています。そのため、しめ飾りは、神様をお家に迎え入れるための目印として飾られるのです。
2つ目は、「神様がいらっしゃっても恥ずかしくない家」の証であるという意味です。
しめ飾りには、神様の降臨を意味する「紙垂(しで)」、清廉潔白を表す「裏白(ウラジロ)」、家系を譲って絶やさず子孫繁栄を願う「譲り葉(ゆずりは)」、代々栄えるよう願う「橙(ダイダイ)」などの縁起物が付けられています。そのため、しめ飾りを飾ることは、神様を迎え入れる準備が整っていることを示すものなのです。
このように、門松としめ飾りには、それぞれに意味や由来があります。お正月には、これらの意味や由来を知って、より豊かな気持ちで新年を迎えたいものです。
