アレルギーって、誰しもが一度は経験したことがあるものですよね。鼻水やくしゃみ、湿疹など、さまざまな症状を引き起こすアレルギー。
でも、アレルギーって、実は意外と知らないことも多いんです。例えば、アレルギーの原因は、食べ物や花粉だけじゃないって知っていましたか?
また、アレルギーの症状は、実は重症化すると命に関わることもあるんです。
今回は、そんなアレルギーの意外な事実や、気になるアレルギーの真実について、雑学形式でご紹介します。
アレルギーに悩んでいる人はもちろん、アレルギーについてもっと知りたい人にも、きっと役立つ内容になっているはずです。
それでは、早速見ていきましょう!
猫アレルギー、根治の日は近い?
猫アレルギーは、日本人の約10人に1人が抱える、身近なアレルギーです。猫の唾液やフケ、尿などの排泄物に含まれるタンパク質が、アレルギーの原因となります。
猫アレルギーの症状は、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、咳、呼吸困難などです。重度になると、アナフィラキシーショックを起こす可能性もあります。
これまで、猫アレルギーの根治は難しいとされてきました。しかし、近年、カナダのマックマスター大学医学部で、猫アレルギーの根治を目指した新薬療法の研究が進んでいます。
この新薬療法は、猫の唾液やフケなどのアレルゲンを、体内に徐々に取り入れることで、アレルギー反応を抑えるというものです。臨床試験では、症状の大きな改善がみられたことから、今後の臨床試験の結果が注目されています。
もし、この新薬療法が成功すれば、猫アレルギーで猫と暮らすことを諦めていた人にとって、朗報となるでしょう。
また、犬や猫も人間と同じように、食物やダニなどのアレルギーがあります。犬猫の食物アレルギーは、下痢や嘔吐、皮膚炎などの症状を引き起こします。
さらに、犬や猫の中には、人間になかなか懐かない「人間アレルギー」の個体もいます。この人間アレルギーは、犬や猫の体内に存在する、人間の皮脂や汗などのタンパク質がアレルギーの原因となります。
飼い犬や飼い猫が人間アレルギーにならないようにするためには、愛情を十分に注いで育ててあげることが大切です。
チョコレートを食べて体調不良に?
バレンタインデーは、チョコレートが恋人たちに贈られる日として、日本でも定着しています。しかし、チョコレートを大量に食べることで、思わぬアレルギー症状を引き起こしてしまう可能性があることをご存知でしょうか?
そのアレルギーの原因となるのが、チョコレートの主原料であるカカオに含まれる「チラミン」という物質です。チラミンは、チョコレートの苦味やコク、風味を出す成分のひとつですが、同時に、高血圧や偏頭痛の原因ともなる物質です。
チョコレートアレルギーの症状は、チラミンによって引き起こされる高血圧や偏頭痛のほか、下痢、嘔吐、腹痛、鼻血、けいれんなど多岐にわたります。これらの症状は、チョコレートを摂取してから数分〜数時間以内に現れることが多いようです。
チョコレートアレルギーは、日本人の約10人に1人が持っているといわれている、比較的ポピュラーなアレルギーです。特に、子どもや若い女性に多く見られます。
バレンタインデーには、チョコレートをたくさんもらい、食べ過ぎてしまう人も多いのではないでしょうか。チョコレートアレルギーの症状が心配な人は、チョコレートの食べ過ぎに注意しましょう。
また、チョコレート以外にも、チラミンを含む食品は多くあります。チーズやワイン、漬物、イチジクなども、チョコレートアレルギーの原因となる可能性があるので、注意が必要です。
もし、チョコレートを食べた後に、上記のような症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。
春には花粉症以外にも注意するアレルギーがあります!
春は、花粉症の季節としてよく知られていますが、実は、花粉症以外にも注意したいアレルギーがあります。
そのひとつが、春に旬を迎えるタケノコです。タケノコの天然成分である「アセチルコリン」「ノイリン」が原因となって、胃痛やかゆみなどのアレルギー症状を引き起こす「タケノコアレルギー」があります。タケノコアレルギーの人は、タケノコの煮物や炊き込みご飯など、タケノコを食べる際には注意が必要です。
また、春は卒業式や入学式など、おめでたいイベントが続きます。お祝いの席では、エビやカニなどの甲殻類料理が振舞われることも多くあります。しかし、日本人の成人には、エビやカニを食べるとアレルギー症状を起こす「甲殻類アレルギー」が多いといわれています。
甲殻類アレルギーの症状は、かゆみやじんましん、口の周りの腫れ、呼吸困難などさまざまです。重度になると、アナフィラキシーショックを起こす可能性もあります。
甲殻類アレルギーが心配な人は、アレルギー検査を受けましょう。また、甲殻類アレルギーの人は、エビやカニなどの甲殻類を避けることが大切です。
さらに、春は魚介類の食中毒のリスクが高まる時期でもあります。魚介類を保存する際には、冷蔵庫でしっかりと冷やしましょう。また、傷んだ魚介類は食べないようにしましょう。
傷んだ魚介類を食べると、じんましんや腹痛などの症状を引き起こすことがあります。これは「ヒスタミン食中毒」といわれるアレルギー様食中毒で、誰にでもなり得る可能性があります。
魚介類は、新鮮なうちに食べるようにしましょう。