「怒り」って、誰もが経験する感情ですよね。でも、怒りって実は「コントロール」できるって知っていましたか？
怒りをコントロールできるようになれば、イライラやモヤモヤを減らすことができ、心も体も健康に過ごせるようになります。
そこで今回は、怒りに関する雑学をご紹介します。
この雑学を読めば、怒りの生理的な影響や、怒りをコントロールするためのヒントが得られるかもしれません。
それでは、早速見ていきましょう！
怒りの表現、あなたならどう言う？
怒りは、誰もが経験する感情です。しかし、その表現方法は人それぞれです。
「怒髪天を衝く」は、毛髪が逆立つほど怒り狂うさまを表現する言葉です。中国前漢時代の書『史記』に出てくる故事に由来し、呂雉が夫の劉邦を怒らせて、毛髪が逆立って天を突き刺したという逸話から来ています。
「逆鱗に触れる」は、目上の人を激怒させることを意味する言葉です。中国戦国時代の書『韓非子』に出てくる故事に由来し、竜の顎にある鱗のことを逆鱗といい、この鱗に触れると竜の怒りを買って殺されるという話から来ています。
「癇癪持ち」は、怒りっぽい人を表現する言葉です。医学的な病名ではありませんが、全身が発作的にけいれんする「癇」や、胸や腹などが激しく痛む「癪」から来ています。
最近では、「キレる」という言葉がよく使われます。これは、怒りに堪える度量を袋に例えたことわざ「堪忍袋の緒が切れる」に由来するという説と、激怒した時に浮き出た血管が切れることに由来するという説がありますが、後者のほうが有力といわれています。
また、マンガやアニメ特有の怒りを表す記号「漫符（まんぷ）」として知られる「怒りマーク」（「怒筋（どすじ）」とも呼ばれる）は、額に浮き出た血管を十字型やY字型でデフォルメしたものです。スマホなどの絵文字にもなっています。
このように、怒りを表す言葉や表現は、時代や文化によって変化しています。しかし、怒りは決して良い感情ではありません。怒りに任せて行動すると、自分や周囲の人に迷惑をかけてしまうこともあります。
怒りを感じたときは、まずは深呼吸をして気持ちを落ち着かせましょう。それでも怒りが治まらない場合は、誰かに相談したり、趣味に没頭したりして、怒りを上手にコントロールするようにしましょう。
カルシウム不足でイライラしやすいは嘘？
カルシウムは骨や歯の形成に欠かせないミネラルですが、脳神経の興奮を抑える働きもあるため、カルシウムが不足するとイライラしやすくなるという俗説があります。しかし、実際のところ、カルシウム不足とイライラには直接的な関係はないとされています。
カルシウムは、脳神経の興奮を抑える働きがあります。そのため、血液中のカルシウム濃度が低下すると、脳神経の興奮が高まり、イライラや不安などの精神症状が現れるのではないかと考えられています。
しかし、実際には、血液中のカルシウム濃度は、食事からのカルシウム摂取量だけでなく、骨や歯からのカルシウム放出量によっても調整されています。そのため、食事からのカルシウム摂取量が不足したとしても、すぐに血液中のカルシウム濃度が低下するわけではありません。
また、血液中のカルシウム濃度が低下しても、イライラなどの精神症状が現れるかどうかは、個人差があります。
したがって、カルシウム不足とイライラは、直接的な関係があるとは言えません。
ただし、カルシウムは骨や歯の健康維持に欠かせない栄養素です。そのため、カルシウム不足を予防するために、バランスの良い食事を心がけることが大切です。
カルシウムの多い食品には、牛乳や乳製品、小魚、緑黄色野菜などがあります。
また、カルシウムは吸収率が低いため、一度に大量に摂取するのではなく、こまめに摂取することが大切です。
年を取ると怒りっぽくなる？
年を取ると、怒りっぽくなるのではないかと感じる人も多いのではないでしょうか。実際に、高齢者の怒りっぽさに関するアンケート調査では、60歳以上の人のうち、怒りっぽくなったと感じている人は約6割に上るという結果が出ています。
では、なぜ年を取ると怒りっぽくなるのでしょうか。その原因としては、主に以下の3つが考えられます。
脳機能の低下
加齢によって脳機能が低下すると、感情を抑制する働きが弱まります。そのため、些細なことでイライラしたり、感情的になったりしやすくなります。
身体的な不調
身体的な不調も、怒りっぽさの原因となります。例えば、耳が遠くなったり、老眼になったりして、周囲の状況を把握しづらくなると、イライラしやすくなります。また、慢性的な痛みや病気があると、ストレスが溜まりやすくなり、怒りっぽくなることがあります。
社会的な変化
定年退職や配偶者の死など、社会的な変化も、怒りっぽさの原因となります。これまで当たり前にできていたことができなくなったり、周囲の環境が変わったりすることで、ストレスや不安を感じ、怒りっぽくなることがあります。
これらの原因を踏まえると、年を取ると怒りっぽくなるのは、ある意味で自然なことと言えるかもしれません。しかし、怒りっぽさが周囲の人に迷惑をかけたり、自分の健康に悪影響を及ぼしたりする場合には、対策を検討する必要があります。
怒りっぽさを抑えるためには、以下の方法が有効です。
十分な睡眠と休息をとる
睡眠不足や疲労は、ストレスの原因となります。十分な睡眠と休息をとることで、ストレスを軽減し、怒りっぽさを抑えることができます。
適度な運動をする
運動は、ストレス解消やリフレッシュに効果的です。また、運動によって、脳の血流が良くなり、感情を抑制する働きが向上すると考えられています。
ストレス発散方法を見つける
ストレスが溜まると、怒りっぽくなる原因となります。ストレス発散方法を見つけて、定期的にストレスを解消するようにしましょう。例えば、好きなことに没頭する、散歩やジョギングをする、友人や家族と話すなど、自分に合った方法を見つけることが大切です。
また、怒りっぽさの原因が身体的な不調にある場合には、早めに病院を受診して、治療を受けることも大切です。
年を取ると怒りっぽくなるのは、自然なことですが、怒りっぽさが周囲の人に迷惑をかけたり、自分の健康に悪影響を及ぼしたりする場合には、対策を検討する必要があります。十分な睡眠と休息、適度な運動、ストレス発散方法の確保など、自分に合った方法で怒りっぽさを抑えていきましょう。
