自転車の面白い雑学、あなたはいくつ知ってる?
前回の記事では、自転車の意外な歴史や、知られざるトリビアを紹介しました。
今回は、さらに深掘りした自転車の雑学をお届けします。
例えば、自転車のペダルは、最初は片方だけだったって知ってる?
他にも、自転車のホイールは、最初は木製だったって知ってた?
これらの雑学は、思わず「へぇ!」と驚くはず。
自転車好きはもちろん、そうでない人も楽しめる内容になっています。
自転車未経験でも競輪選手になれる?
競馬の騎手は、乗馬の経験がなくても、条件を満たせばテストに合格すれば騎手養成学校に入学できます。
では、自転車競技の競輪選手は、自転車の経験がなくてもなれるのでしょうか?
答えは、「はい、24歳以下であれば可能です」**です。
競輪学校の入学資格は、以下のとおりです。
- 満24歳以下(入学時)
- 中学校卒業以上
- 身長160cm以上
- 視力1.0以上
自転車の経験は、入学資格には含まれていません。
しかし、自転車に乗ったことがない人が合格するのは、かなり難しいようです。
競輪学校の入学試験は、以下の2つに分かれています。
- 技能体力試験
- 学科試験・面接
技能体力試験には、以下の種目があります。
- 100m走
- 1500m走
- 立ち幅跳び
- 握力
- 垂直跳び
これらの種目で、一定の基準を満たす必要があります。
例えば、100m走の合格ラインは、11秒台です。
技能体力試験を突破したら、学科試験と面接があります。
学科試験は、高校卒業程度の学力が必要です。
面接では、競輪選手としての意欲や適性などが問われます。
競輪学校に入学できたとしても、そこでの訓練は厳しいといわれています。
体力や精神力はもちろん、自転車の技術や戦略なども磨かなければなりません。
自転車未経験で競輪選手を目指す人は、その覚悟を決めてから挑戦したほうがいいでしょう。
自転車のチェーンはなぜ右側にあるのか?
自転車のチェーンは、なぜ右側についているのでしょう。
その答えは、「ネジの向き」にあります。
自転車の車輪には、小さなギアが取り付けられています。このギアは、ネジで車輪に固定されています。
ネジは、時計回りに回せば締まる「右ネジ」が使われます。
もしギアが反時計回りに回ってしまったら、ネジが外れて、ギアが外れる事故につながります。
そのため、ギアは右側についていて、そのギアにペダルの力を伝えるチェーンも必然的に右側についているのです。
この仕組みは、自転車が初めて発明された18世紀の頃から、現在まで変わっていません。
当時の技術では、ネジの向きを変えることは難しかったため、このような仕組みになったと考えられています。
また、自転車のチェーンは、左右どちらにつけても機能的には問題ありません。
しかし、右側につけることで、ネジの向きの問題が解決できるため、世界共通で右側につけるようになったのです。
この仕組みは、現代の自転車にも受け継がれています。
自転車のルーツを探る
人力で走る乗り物として、自転車は世界中で愛されています。
そのルーツは、一体どこにあるのでしょうか。
ドライジーネからセーフティバイシクルへ
自転車の起源は、1817年にドイツのカール・フォン・ドライス男爵が考案した「ドライジーネ」と呼ばれる乗り物にさかのぼります。
ドライジーネは、ペダルやチェーンがなく、足で地面を蹴って進む仕組みでした。
1839年には、スコットランドの鍛冶屋、ピーター・マクミランがペダルを踏み込むことで進む自転車を考案しました。
この自転車は、ドライジーネよりも早く走ることができましたが、不安定なため危険でした。
その後、多くの改良を経て、1885年にはイギリスで「セーフティバイシクル」と呼ばれる、現在の自転車の原型が誕生しました。
セーフティバイシクルは、前後の車輪の大きさが同じで、チェーンを使ってペダルの力を後輪に伝えるという、現在の自転車と同じ基本構造を備えています。
日本に自転車が登場
日本に自転車が登場したのは、明治初頭のことでした。
最初は、木製の自転車が輸入されましたが、その後、国内でも製造されるようになりました。
明治23年(1890年)には、宮田製作所が現在の自転車に近い形状の「宮田自転車」を初めて製作しました。
自転車の進化
セーフティバイシクルの登場以降、自転車はさまざまな改良を経て、現在のような姿になりました。
軽量化や安全性の向上、機能性の充実など、時代のニーズに合わせて進化を続けています。
近年では、電動アシスト自転車や折りたたみ自転車など、新たなタイプの自転車も登場しています。
自転車は、人々の生活に欠かせない乗り物として、これからも進化を続けていくことでしょう。
自転車の最高速度、あなたは知っていましたか?
自転車は、私たちの身近な乗り物です。通勤や通学、買い物など、さまざまなシーンで活躍しています。
そんな自転車の最高速度をご存知ですか?
なんと、268kmにも達するのです。
これは、新幹線の最高速度とほぼ同じ速度です。
自転車でここまでのスピードを出せるとは、驚きですね。
なぜ自転車はこんなに速く走れるのか?
その理由は、風の抵抗を減らすための工夫にあります。
自転車は、風の抵抗を受けると、スピードが落ちてしまいます。
そこで、風の抵抗を減らすために、風よけ板や空気抵抗を減らす形状などの工夫がされています。
1995年にオランダのフレッド・ロンベルバーグによって記録された268kmの最高速度は、こうした工夫のおかげで達成されたのです。
自転車の最高速度は、今後もさらに伸びていくのでしょうか?
その可能性は十分にあります。
技術の進歩によって、より効率的に風の抵抗を減らすことができるようになるからです。
また、電動アシスト自転車の登場によって、より多くの人が自転車で高速走行できるようになるかもしれません。
今後も、自転車の最高速度は、私たちの想像をはるかに超える数字になっていくでしょう。