腸は「第二の脳」って聞いたことある?脳と同じくらい神経細胞があるって知ってた?
しかも、腸の神経系は脳とつながっていて、感情やストレスにも影響するらしいんだ。
つまり、腸の調子が悪いと、気分が落ち込んだり、イライラしたりしやすくなるってわけ。
腸の健康は、心の健康にも大切なんだって。
腸の表面積は、テニスコート1面分!
私たちのお腹の中にある臓器の中でも、最も長いのが小腸と大腸です。小腸の長さは平均6~7メートル、大腸の長さは平均1.5メートルにもなります。
驚くべきことに、小腸と大腸の表面積は、テニスコート1面分にも達するのです。テニスコート1面分の面積は約200平方メートルですから、私たちのお腹の中には、約200平方メートルもの広い面積があることになります。
この膨大な表面積は、小腸や大腸の内壁にある「絨毛」によって作られています。絨毛は、消化・吸収の役割を担っており、小腸には約200億個、大腸には約100億個もの絨毛があるといわれています。
腸の長さや表面積は、人種や食生活によっても影響を受けるといわれていますが、正確なエビデンスはありません。ただし、一般的には、身長が高い人ほど腸が長く、男性よりも女性の方が腸がやや短いといわれています。
私たちの健康を維持するためには、腸の働きが欠かせません。腸の健康を保つためには、バランスの良い食事や十分な睡眠を心がけ、ストレスを溜め込まないようにすることが大切です。
脳の監視がなくても機能する、私たちの体内にある「独立した臓器」
私たちの体内には、脳の監視がなくても機能する臓器があります。それが、腸です。
腸は、消化や排泄などの重要な機能を担う臓器ですが、脳からの命令がなくても、自律的に活動することができます。これは、腸が独自の神経系を持つためです。
腸の神経系は、脳の神経系と比べると規模は小さいものの、その役割は決して小さくありません。腸の神経系は、消化や排泄のほか、免疫やホルモン分泌、さらには感情や記憶などにも関与していると考えられているのです。
このように、腸は私たちの体にとって欠かせない臓器であり、その役割は脳からの命令を待つだけではありません。脳の監視がなくても、自律的に活動する「独立した臓器」なのです。
以下に、具体的な説明を加えます。
腸の神経系は、脳の神経系と似た構造をしており、神経細胞や神経伝達物質を備えています。腸の神経系は、脳の神経系から独立して活動することができるため、脳に障害があっても、腸は一定の機能を維持することができます。
腸の神経系は、消化や排泄のほか、免疫やホルモン分泌、さらには感情や記憶などにも関与していると考えられているのです。
例えば、腸の神経系は、腸内細菌の活動をコントロールすることで、免疫機能を高めたり、炎症を抑えたりしています。また、腸の神経系は、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを分泌することで、気分をリラックスさせる働きがあります。
このように、腸の神経系は、私たちの体にとってさまざまな役割を担っているのです。
最後に、腸の健康について言及します。
腸の健康は、私たちの健康全般に大きく影響します。腸が健康で働いていれば、消化や排泄の機能が正常に働き、免疫機能も高まります。また、腸の神経系が正常に働くことで、感情や記憶にも良い影響を与えると考えられています。
そのため、腸の健康を維持することは、私たちの健康を維持するためにも重要です。腸の健康を維持するためには、バランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠などを心がけることが大切です。
腸で幸せホルモンが作られる?
私たちの体には、脳で作られるセロトニンと、腸で作られるセロトニンの2種類の「幸せホルモン」があります。脳で作られるセロトニンは、気分や感情、睡眠、食欲など、さまざまな生理機能を調節する役割を担っています。一方、腸で作られるセロトニンは、腸の蠕動運動や血圧の調整、免疫機能の向上など、主に消化器系の機能に関係しています。
近年の研究で、腸で作られるセロトニンは、脳の情動や認知機能にも関与していることがわかってきました。例えば、腸で作られるセロトニンが不足すると、うつ病や不安障害などの精神疾患を発症しやすくなるという研究結果があります。また、腸の健康状態が悪いと、脳の神経伝達物質のバランスが乱れ、ストレスや不安を感じやすくなるという研究結果もあります。
このように、腸は単に食べ物を消化吸収するだけでなく、私たちの心身の健康にも重要な役割を果たしています。そのため、腸の健康を維持することは、幸せホルモンの分泌を促し、心身の健康を保つことにつながります。
腸の健康を維持する方法
腸の健康を維持するためには、以下のことに気をつけましょう。
- バランスの良い食事を摂る
腸内環境を整えるには、食物繊維や乳酸菌、ビフィズス菌などの善玉菌を多く含む食事を摂ることが大切です。具体的には、野菜や果物、海藻類、きのこ類、納豆、ヨーグルトなどを積極的に摂りましょう。
- 適度な運動をする
運動は、腸の蠕動運動を促し、腸内環境を改善する効果があります。毎日30分程度のウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を心がけましょう。
- ストレスを溜めない
ストレスは、腸内環境を悪化させる原因となります。十分な睡眠をとり、リラックスできる時間を作るようにしましょう。
腸で幸せホルモンを増やす食事
腸で幸せホルモンを増やすためには、以下の食材を積極的に摂るとよいでしょう。
- 魚介類
魚介類には、セロトニンの合成に必要なトリプトファンが豊富に含まれています。特に、マグロやサバ、イワシなどの青魚は、トリプトファンの吸収率が高いためおすすめです。
- 大豆製品
大豆製品には、セロトニンの合成を促すイソフラボンや、腸内環境を整える作用のあるオリゴ糖が含まれています。納豆や豆腐、豆乳などを食事に取り入れましょう。
- きのこ類
きのこ類には、セロトニンの合成を促すビタミンB6が含まれています。しめじやエリンギ、マイタケなどを、サラダや炒め物などにして食べましょう。
- ナッツ類
ナッツ類には、セロトニンの合成に必要なトリプトファンや、腸内環境を整える作用のある食物繊維が含まれています。アーモンドやクルミ、カシューナッツなどを、間食やおやつにおすすめです。
腸は、私たちの心身の健康に欠かせない重要な器官です。腸の健康を維持するために、バランスの良い食事や適度な運動、ストレス解消などを心がけましょう。