「姿勢が悪いと寿命が短くなる」って、本当なの？
そう聞いたら、ちょっとドキッとしますよね。
でも、実はこれ、本当なんです。
姿勢が悪いと、肩こりや腰痛などの痛みだけでなく、内臓の働きが悪くなったり、代謝が落ちたり、免疫力が低下したりするんです。
すると、病気になりやすくなったり、老化が進んだりして、寿命が短くなる可能性があるんです。
えっ、そんな怖いことがあるんだ！って思った人も多いのではないでしょうか。
でも、安心してください。
姿勢を改善すれば、これらのリスクを減らすことができます。
今回はそんな姿勢にまつわる知識を紹介していきます。
姿勢矯正アイテムの進化
姿勢が悪いと、肩こりや腰痛などの不調の原因になったり、見た目にも悪印象を与えたりすることがあります。そのため、姿勢を良くするためには、さまざまなアイテムが考案されてきました。
その昔は、背中に竹の尺を入れられて、姿勢を正すように指導されたという話は、よく耳にします。また、1970年代には、ぶら下がって背筋を伸ばすことで肩こりなどの不調改善に役立てる「ぶら下がり健康器」が爆発的なブームとなりました。
近年では、背骨を重力から解放するための「逆さぶら下がり健康器」も登場しています。また、背筋を伸ばすサポーターやインナーウエアをはじめ、下半身から背筋をピンとさせるチェアやクッションなど、姿勢矯正を試みるさまざまなアイテムが考案されています。
さらに、ダンスやスポーツのパフォーマンス向上のために作られた姿勢矯正アイテムも存在します。例えば、社交ダンスの練習用姿勢矯正バンドや、ゴルフスイング用の背筋矯正ベルトなどです。
そして、2017年末に東京ビッグサイトで開催された「国際ロボット展」では、なんと「猫背矯正ロボット」が登場しました。見た目はかわいい猫のぬいぐるみなのですが、これを背負って猫背になるとセンサーが反応して「にゃあ」と鳴き、逆に胸を張りすぎてハト胸になると「ポッポー」と鳩の鳴き声で知らせてくれるのです。
姿勢矯正アイテムの進化は、時代とともに変化してきました。その背景には、健康意識の高まりや、働き方や生活様式の変化などが挙げられるでしょう。これからも、さまざまな姿勢矯正アイテムが開発され、姿勢を良くする方法がより身近になっていくかもしれません。
猫背は猫の命綱？
猫は、その姿勢から「猫背」と呼ばれることがよくあります。しかし、猫が猫背である理由は、単に見た目が悪いからではありません。実は、猫背は猫にとって、生きていくために欠かせない重要な機能なのです。
猫は、獲物を見つけると、姿勢を低くしてそーっと近付き、一瞬で仕留めます。このとき、猫背になっていることで、肩周りの筋肉がバネのように柔軟に働き、瞬発力を発揮することができます。もし猫が猫背でなかったら、素早く跳んだり、飛んだりすることで、肩や足腰に負担がかかり、ケガをしてしまう危険性があります。
また、猫背は、猫の柔軟性にも関係しています。猫は、高いところに登ったり、狭い隙間から入ったりするために、柔軟性が必要です。猫背になっていることで、肩周りの筋肉が伸びやすくなり、柔軟性が高まります。
さらに、猫背は、猫の威嚇行動にも役立ちます。猫は、敵に遭遇すると、背中を丸めて毛を逆立てて、大きく見せることで、威嚇します。このとき、猫背になっていることで、より大きく見せることができます。
このように、猫背は、猫にとって、獲物を捕らえる、体を動かす、敵に威嚇するなど、さまざまな場面で重要な役割を果たしています。猫背の猫は、見た目がかわいいだけでなく、生きていくために欠かせない重要な能力を持っているのです。
猫背の仏像、その意味とは？
仏像は、私たちの心を安らげ、導いてくれる存在です。その姿は、いつも凛として、私たちを見守っているように感じます。しかし、よく観察してみると、意外にユルい姿勢の像も見受けられます。
例えば、坐像を代表する鎌倉大仏は、両足を組んで足裏を上にして座る「結跏趺座」という姿勢ですが、頭がうつむき加減で、ちょっと猫背ぎみです。これは、鎌倉時代には猫背ぎみの仏像が流行したためだと言われています。
また、正座を横にクタッと崩したような「箕座」という座り方の像もありますが、足がしびれてしまった人の姿に似ています。また、右足を立て膝にして右頬杖をつき、左足裏に右足裏をペタッとのせた「輪王坐」の仏像は、少々かったるそうに見えなくもありません。
しかし、これらのユルい姿勢の仏像は、決してだらしなく座っているわけではありません。むしろ、人々を救おうと思索している姿なのだそうです。
例えば、鎌倉大仏は、人々の苦しみを背負い、救うために、常に考え続けている姿を表していると言われています。また、箕座の仏像は、足がしびれるほどの長い時間、人々のために祈り続けている姿を表していると言われています。
さらに、輪王坐の仏像は、人々の苦しみを解き放つために、力を蓄えている姿を表していると言われています。
このように、仏像のユルい姿勢には、私たちを救うための深い意味が込められています。私たちは、そんな仏像の姿から、生きる力や希望をもらうことができるのです。
