「あれ、何だっけ?」
記憶って、意外と曖昧なものですよね。
「昨日何食べた?」「あの人の名前なんだっけ?」
そんな日常生活の小さな疑問から、
「あのときの大事な約束、忘れてないよね?」
といった重大な問題まで、
記憶のトラブルは、誰にでも起こり得ます。
でも、大丈夫!
実は、記憶を鍛える方法って、
意外と簡単なんです。
このページでは、そんな知られざる記憶の雑学を、
カジュアルな表現でご紹介していきます。
記憶をよくしたい人、
記憶に関する知識を深めたい人、
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
匂いが呼び起こす、懐かしい記憶
「あの匂いを嗅いだら、あのときのことを思い出した」
誰しも、一度はこのような経験をしたことがあるのではないでしょうか。特定の匂いが、過去の記憶を呼び起こす現象を「プルースト現象」といいます。
この現象は、フランスの文豪マルセル・プルーストの小説『失われた時を求めて』に由来します。この小説の主人公は、紅茶に浸したマドレーヌの香りを嗅いだことで、幼少期の記憶を鮮やかに思い出します。
プルースト現象は、科学的にも裏付けられています。嗅覚は、五感の中で唯一、記憶を司る海馬や、喜怒哀楽などの情動を司る偏桃体がある大脳辺縁系とダイレクトにつながっています。そのため、香りの成分が大脳辺縁系に届くと、情緒的な記憶を思い起こしやすいのです。
つまり、プルースト現象とは、匂いが海馬や偏桃体に働きかけることで、情緒的な記憶を呼び起こす現象なのです。
プルースト現象は、私たちの記憶と密接な関係があります。大切な思い出につながる香りを覚えておくと、その香りを嗅ぐことで、いつでも思い出の世界にタイムトリップできるかもしれません。
数字を記憶する、達人の遊び心
日常生活で、私たちはさまざまな数字を目にします。しかし、不規則な数字の羅列を覚えるのは、苦手な人も多いのではないでしょうか。
認知心理学では、人間は7ケタ前後の数字は短期的に記憶できると言われています。そのため、円周率を「3.14159」と7ケタくらいまで覚えている人が多いのも、うなずけます。
しかし、そんな数字の常識を覆す、驚異的な記憶力を持つ人がいます。2006年に、元日立製作所エンジニアの原口證氏が暗唱した円周率は、なんと10万ケタ。
原口氏の記憶術は、数字をかな文字に置換した語呂合わせです。例えば、1を「いち」と読む代わりに、「いちご」と読んだり、2を「ふた」と読む代わりに、「ふたご」と読んだりすることで、数字の羅列に意味を持たせます。
そして、その語呂合わせをつなげて、物語を作り上げるのです。例えば、10万桁の円周率の最初の10桁を語呂合わせにすると、以下のようになります。
いちご ふたご みつご よんご ごご ろっご ななご やっちょう きゅうご じゅうご
これをつなげると、以下のようになります。
いちごがふたごを連れて、みつご、よんご、ごご、ろっご、ななご、やっちょうと旅をする。
このように、数字を物語にすることで、記憶しやすくなるのです。
原口氏は、この記憶術について、「苦行のように覚えるのではなく、楽しみながら覚えることが大切」と語っています。
大事な数字を忘れないように、自分だけの語呂合わせを作ってみてはいかがでしょうか。
記憶力をアップさせる、ひらめきの力
子どもは、なぜたくさんのことを覚えられるのでしょうか。それは、彼らが「興味がある」からだといわれています。興味のあるものには、ワクワクしながら接し、脳に大きなインパクトを与えます。
脳には、記憶を司る「海馬」という場所があります。海馬は、感情や感覚、記憶と密接に関係しています。そのため、興味やワクワクといった感情が生まれると、海馬が活性化され、記憶がより強く刻み込まれるのです。
しかし、大人になると、覚えたいものがすべて興味のあるものばかりではありません。そんなときこそ、子どもの頃のように「ひらめき」を意識することで、記憶力をアップさせることができます。
ひらめきとは、最初は気づいていなかったことを、途中で発見した瞬間の感覚です。マンガでよく見る、アイデアがひらめいて電球が頭の上で光る、あの状態です。
このひらめきの感覚は、脳に大きなインパクトを与えます。なぜなら、ひらめきが生まれる瞬間は、脳が新しい情報を処理し、理解しようとしているからです。このとき、脳は活性化し、記憶がより強く刻み込まれるのです。
ひらめきを起こすためには、まず「興味」を持つことが大切です。興味を持つことで、脳が情報に注意を向け、深く理解しようとするようになります。また、問題意識を持つことも重要です。問題意識を持つことで、脳は情報と自分自身を結びつけ、より意味のある記憶として定着させようとします。
さらに、ひらめきは、予備知識があることで起こりやすくなります。予備知識があることで、新しい情報と関連付けやすくなり、ひらめきのきっかけとなるのです。
具体的な方法:
ひらめきを起こすためには、具体的にどのような方法があるのでしょうか。以下に、いくつかの方法をご紹介します。
- 興味を持って取り組む
ひらめきを起こすためには、まず「興味」を持つことが大切です。興味を持って取り組むことで、脳が情報に注意を向け、深く理解しようとするようになります。
例えば、勉強をするときは、自分が興味のある分野から取り組んでみましょう。また、仕事で新しいプロジェクトに参加するときは、自分が関心のある部分から始めて、そこから全体像を理解していくとよいでしょう。
- 問題意識を持つ
問題意識を持つことも、ひらめきを起こすためには重要です。問題意識を持つことで、脳は情報と自分自身を結びつけ、より意味のある記憶として定着させようとします。
例えば、勉強をするときは、単なる暗記ではなく、なぜそうなるのかを理解するようにしましょう。また、仕事で新しいプロジェクトに参加するときは、その目的や意義を理解するようにしましょう。
- 予備知識を持つ
予備知識があることで、新しい情報と関連付けやすくなり、ひらめきのきっかけとなるのです。
例えば、勉強をするときは、関連する知識を事前に学習しておきましょう。また、仕事で新しいプロジェクトに参加するときは、その分野の基礎知識を身につけておきましょう。
まとめ:
記憶力をアップさせるためには、ひらめきを意識することが大切です。興味を持って取り組み、問題意識を持ち、予備知識を身につけておきましょう。これらのことに気をつけることで、より強く記憶に残るようになります。