寒い冬は、温泉でホッカホカに温まりたいですよね。でも、温泉にはまだまだ知られざる豆知識がたくさんあるんです。
例えば、温泉の色やにおいには、それぞれ意味があるって知っていましたか？また、温泉に入る前に甘いものを食べるといいって聞いたことはありませんか？
今回は、そんな温泉の豆知識をご紹介します。
温泉マークの意味とは？
温泉マークは、日本の地図やパンフレットなどによく見られる、温泉の場所を示す記号です。三本の線が湯気を表しており、シンプルながらも印象的なデザインです。
温泉マークの起源は、明治時代に遡ります。1861年、群馬県磯部温泉の絵図に、初めて温泉マークが登場しました。その後、温泉地の案内図やパンフレットなどに広く使われるようになり、現在では日本の温泉を代表するシンボルとなっています。
温泉マークの三本の線は、それぞれ以下の意味があるとされています。
- 上部の線：温泉の湯気が上がっていることを示す
- 中央の線：温泉の湯を示す
- 下部の線：温泉の源泉を示す
また、三本の線の長さは、温泉の種類によっても異なります。
- 上部の線が最も長い：硫黄泉
- 中央の線が最も長い：塩化物泉
- 下部の線が最も長い：単純温泉
ただし、これらの意味はあくまでも一般的なものであり、必ずしも当てはまるわけではありません。
温泉マークは、日本の温泉文化を象徴する存在です。温泉旅行の際には、ぜひ温泉マークに注目してみてください。
なお、2013年には、国際標準化機構（ISO）が、温泉を示すピクトグラムを制定しました。このピクトグラムは、温泉マークとは異なり、湯船に入った人の姿をモチーフにしています。
温泉で頭にタオルを載せる、その理由とは？
温泉やお風呂に入った時、頭の上にタオルを載せる光景をよく見かけます。タオルを置く場所がないからという理由もありますが、実はそれ以外の理由もあるようです。
一つ目の理由は、のぼせを予防するためです。熱いお風呂に入ると、血液が頭に集中してのぼせやすくなります。水で絞ったタオルを頭に載せると、タオルが気化熱で冷やされ、頭を冷やすことができます。また、髪の毛が濡れることで、頭部からの熱放散も促されます。
もう一つの理由は、立ちくらみを防ぐためです。**露天風呂やサウナなど、寒い場所で温かいお風呂に入った後、急激に冷たい空気に触れると、立ちくらみを起こすことがあります。お湯で絞ったタオルを頭に載せると、頭部の血管を拡張させて、血圧の急激な上昇を防ぐことができます。
どちらの理由にしても、頭にタオルを載せると、のぼせや立ちくらみを予防する効果があるようです。のぼせやすい人や、寒い日の露天風呂に入る人は、ぜひ試してみてください。
なぜ温泉旅館の客室にはお菓子がおいてあるのでしょうか？
温泉旅館の客室に甘いお菓子が置いてある理由は、主に以下の2つです。
- 旅の疲れを癒すため
長旅を経て温泉旅館に到着したお客様は、疲労やストレスなどで血糖値が下がっていることが多くあります。その状態で温泉に入ると、立ちくらみや失神などのトラブルを引き起こす可能性があります。そこで、少し甘いお菓子を食べることで血糖値を上げ、温泉に入るための準備を整えているのです。
- おもてなしの気持ちを表現するため
温泉旅館は、お客様に快適な時間を過ごしてもらうために、様々なおもてなしを行っています。その中で、甘いお菓子もおもてなしのひとつとして提供されています。甘いお菓子は、お客様の心を和ませ、温泉旅館での滞在をより楽しいものにしてくれる効果があります。
なお、お菓子の種類は旅館によって異なりますが、一般的には季節感のある和菓子や、洋菓子が提供されています。また、最近では、健康志向の高まりを受けて、糖質やカロリーを抑えたお菓子を提供している旅館も増えています。
このように、温泉旅館の客室に甘いお菓子が置いてあるのは、お客様の健康と安全を守るため、そしておもてなしの心を表現するためです。
そもそも温泉とは？
温泉とは、地中から湧き出ている温水、鉱水及び水蒸気、その他のガス（炭化水素を主成分とする天然ガスを除く）のうち、定められた規定量以上の化学成分を含むもの、あるいは、温度が25℃以上あるものを指します。
温泉の定義は、日本では「温泉法」という法律によって定められています。温泉法では、温泉の定義を次のように規定しています。
この法律で「温泉」とは、地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気、その他のガス（炭化水素を主成分とする天然ガスを除く）で、温度が摂氏二十五度以上のもの又は、その温度が摂氏二十五度未満であっても、別表第一に掲げる物質のいずれか一つ以上が、別表第二に定める量以上含まれているものをいう。
温泉の種類は、泉質によって分けられます。泉質は、温泉水に含まれる化学成分の種類や量によって分類されます。代表的な泉質としては、以下のものがあります。
- 塩化物泉：塩化ナトリウムを主成分とする泉質。体温よりも高い湯温で、保温効果が高い。
- 硫酸塩泉：硫酸ナトリウムを主成分とする泉質。皮膚の角質を除去する効果がある。
- 炭酸水素塩泉：炭酸水素ナトリウムを主成分とする泉質。血行を促進する効果がある。
- 単純温泉：化学成分が少ない泉質。肌に優しい。
温泉には、様々な効能があるとされています。代表的な効能としては、以下のものがあります。
- 疲労回復
- 冷え性
- 神経痛
- 関節痛
- 皮膚病
- 高血圧
- 糖尿病
温泉は、古くから人々の健康と美容に役立ってきました。現代でも、多くの人が温泉を楽しんでいます。
