果物って、おいしいだけじゃないんだね!
知らなかった果物の雑学、
あなたはいくつ知ってる?
果物は、私たちの生活に欠かせない食べ物ですよね。
甘くておいしい果物は、ついつい食べ過ぎてしまうことも。
でも、実は果物には、おいしいだけじゃない魅力があるんですよ。
例えば、果物には、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれている。
また、果物には、ポリフェノールなどの抗酸化物質が含まれていて、健康にも良いと言われている。
そんな果物の、意外と知られていない雑学を、今回は3つご紹介します。
果物好きの人も、そうでない人も、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
レモンとビタミンCの意外な関係
レモンといえば、ビタミンCの宝庫というイメージがありますよね。酸っぱいレモンほどビタミンCが多いと考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、実はそれは間違いです。ビタミンC自体には味がなく、レモンの酸味の正体は「クエン酸」という成分です。クエン酸は、レモンだけでなく、グレープフルーツやユズなどの柑橘類にも含まれています。
では、なぜレモンとビタミンCが結び付くようになったのでしょうか。その理由は、過去に「レモン何個分のビタミンC」というCMが流行したことが考えられます。このCMでは、レモンの酸味をビタミンCの量の多さに結び付けて表現していました。そのため、レモンの酸味=ビタミンCというイメージが定着してしまったのです。
実際、レモン100gには約40mgのビタミンCが含まれています。これは、ブロッコリー100gに含まれるビタミンCの量とほぼ同じです。つまり、レモンはビタミンCが豊富な果物ではありますが、酸味が強い果物だからといって、必ずしもビタミンCが多いとは限らないのです。
レモンを食べるときは、その酸味をビタミンCの量に結び付けるのではなく、爽やかな風味や、料理やスイーツのアクセントとして楽しむと良いでしょう。
蜜入りリンゴの意外な秘密
蜜入りのリンゴは、甘くてジューシーな味わいが人気です。しかし、実は蜜自体は、それほど甘くないことをご存知でしょうか?
蜜の成分は、ソルビトールと呼ばれる糖アルコールです。ソルビトールは、リンゴの木の葉で光合成によって作られ、果実に運ばれます。そして、果実の中では、ソルビトールが甘み成分となるショ糖などに変化します。
リンゴが十分に甘くなると、それ以上ソルビトールがショ糖に変化することはなくなります。余ったソルビトールが蜜へと変化するのです。
つまり、蜜入りのリンゴは、完熟したリンゴの証であり、甘さの秘密は、蜜ではなく、果肉のショ糖にあるのです。
日本では、蜜入りのリンゴは好まれていますが、海外では、水分が多いために好まれません。また、蜜が多い方が日持ちもよくありません。
蜜入りのリンゴを食べるときには、蜜の甘さだけでなく、果肉の甘さも楽しみましょう。
桃の神秘的な力
桃といえば、日本では桃太郎を思い浮かべる人も多いでしょう。桃から生まれた桃太郎は、鬼を退治する勇敢な少年です。
では、なぜ桃から生まれた桃太郎は、鬼を退治するのでしょうか?
その答えは、桃の神秘的な力にあると考えられます。
桃は、古くから「不老不死の仙果」と考えられてきました。これは、中国の「桃源郷」という言葉にも表れているように、桃は長寿や健康、幸福をもたらす果物として信じられてきたのです。
日本でも、古事記の中で、イザナギが黄泉の国からやってきた鬼を退治するために、桃を投げつける場面があります。このことからも、桃には邪気を払う力があると考えられていたことがわかります。
桃の神秘的な力は、日本だけでなく、世界各地でも信じられてきました。
例えば、ヨーロッパでは、悪魔を退治するために桃の枝を玄関に飾るという風習があります。また、中国では、桃の花が咲くと、天狗が姿を現すという言い伝えがあります。
桃の神秘的な力は、現代においても、私たちの生活の中に息づいています。
例えば、桃の花は、結婚式のブーケやウェディングドレスの装飾に使われることが多く、幸せを象徴する果物として親しまれています。また、桃の葉は、お酒や薬などの原料としても用いられています。
桃は、私たちの生活に豊かさと幸せをもたらしてくれる、神秘的な果物なのです。
みかんを揉むと甘くなる?その理由と注意点
みかんを揉むと甘くなるという話は、よく耳にするのではないでしょうか。しかし、その理由はご存知ですか?
実は、みかんを揉むことで、みかんの細胞が傷つきます。この傷を修復するために、みかんはクエン酸を消費します。クエン酸はみかんの酸味のもととなる成分です。そのため、クエン酸が消費されることで、酸味が減少し、甘みが強く感じられるようになるのです。
この現象は、みかんに限らず、他の柑橘類にも見られます。また、みかんを茹でたり、冷凍したりしても、同様の効果が得られると言われています。
しかし、みかんを揉むと、他の成分も損なわれる可能性があることに注意が必要です。例えば、ビタミンCは熱に弱いため、茹でたり、冷凍したりすると、その量が減少します。また、揉むことで、果汁が流出したり、皮が剥がれたりする可能性もあります。
そのため、みかんの甘みを引き出すためには、揉む程度に留め、その他の成分も損なわないようにするのがよいでしょう。