夏は、カビが繁殖しやすい季節。カビは、食品や衣類を汚したり、アレルギーの原因になったりと、私たちの生活にさまざまな影響を与えます。
でも、カビって実はすごいんですよ。高温や低温、放射線、酸欠などの極端な環境でも生き残ることができるんです。さらに、宇宙空間でも生きることができるという研究結果も報告されています。
今回は、そんなカビの意外な生存能力や、知られざる秘密など、カビに関する雑学をご紹介します。
カビはなんで何でも食べるの?
カビは、食品や衣類を汚したり、アレルギーの原因になったりと、私たちの生活にさまざまな影響を与えます。しかし、その一方で、カビは実は驚くほど多様で、さまざまなものを食べることができる生き物なのです。
カビが食べられるものとしては、まず食品が挙げられます。カビは、肉や魚、野菜、果物、穀物など、あらゆる食品を分解して栄養を摂取することができます。そのため、食品が腐敗したり、カビが生えたりした場合は、カビが原因であることが多いです。
また、カビは家具や布団、衣服、革靴、化粧品など、さまざまなものを食べることができます。例えば、カビは家具の木材や布団の繊維、衣服の繊維、革靴の革、化粧品の容器など、さまざまな有機物を分解して栄養を摂取することができます。そのため、これらのものがカビに汚染されると、見た目が悪くなるだけでなく、強度が低下したり、破損したりすることもあります。
さらに、カビはDVDやプラスチック、金属など、私たちが普段目にするさまざまなものを食べることができます。例えば、カビはDVDのプラスチックや、プラスチックの家電製品、金属の工具や家具など、さまざまなものを分解して栄養を摂取することができます。そのため、これらのものがカビに汚染されると、正常に動作しなくなったり、破損したりすることもあります。
また、カビはパソコンやハードディスクの内部にも侵入することがあります。ひとたびカビが巣食ってしまえば、致命的な故障の原因になりかねないので、コンピュータウィルスより厄介な存在かもしれません。
このように、カビは私たちの生活にさまざまな影響を与える、驚くほど多様で、さまざまなものを食べることができる生き物なのです。カビの存在を知って、被害を防ぐための対策をしておきましょう。
カビはどこにでも?!神出鬼没の驚きの実態
カビは、私たちの生活のいたるところに存在する、厄介な存在です。食品や衣類を汚したり、アレルギーの原因になったりと、私たちの生活にさまざまな影響を与えます。
そんなカビですが、実は驚くほど神出鬼没で、私たちの想像をはるかに超える場所にも生息しているのです。
例えば、国宝の「高松塚古墳壁画」も、カビによって真っ黒に汚されてしまいました。また、アメリカ軍のジェット戦闘機の電子回路や燃料タンクにも、カビが生えて飛べなくなったことがあるそうです。
さらに驚くべきことに、カビは南極にも生息しているのです。2007年に南極昭和基地の48次観測隊員が浴室にパンや餅を置いたところ、カビが生えたというのです。ちなみに昭和基地の平均気温は約-10℃。カビのクールさには、背筋が凍りますね。
このように、カビは私たちの生活のいたるところに存在し、私たちの想像をはるかに超える場所にも生息しているのです。カビの存在を知って、被害を防ぐための対策をしておきましょう。
あなたの足にも潜んでいるかも?日本人の5人に1人がかかる水虫
「水虫」は、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が皮膚に感染することで起こる感染症です。皮膚の角質層に寄生して繁殖するため、皮膚の表面に白っぽい湿疹や水疱、かゆみなどの症状が現れます。
水虫は、誰でもかかる可能性のある身近な感染症です。特に、足の水虫は、日本人の約5人に1人が罹患しているといわれています。
水虫は、感染した人と直接接触したり、感染した人の衣類や靴を共有したりすることで感染します。また、プールや銭湯などの公共施設でも感染することがあります。
水虫の症状は、皮膚の場所によって異なります。
- 足の水虫:足の裏や指の間、足の甲などに白っぽい湿疹や水疱、かゆみなどの症状が現れます。
- 股間の水虫:股間や陰部、臀部などに白っぽい湿疹や水疱、かゆみなどの症状が現れます。
- 手の水虫:手のひらや指の間、手の甲などに白っぽい湿疹や水疱、かゆみなどの症状が現れます。
水虫の治療には、抗真菌薬の塗り薬や内服薬が用いられます。また、かゆみがひどい場合は、抗ヒスタミン薬の服用が有効です。
水虫は、早期に治療すれば治りやすい病気です。しかし、放置すると症状が悪化したり、他の人に感染させたりする可能性があります。
水虫の予防には、以下のことに気をつけましょう。
- 自分の靴やスリッパは他人と共有しない。
- プールや銭湯などの公共施設では、スリッパを履く。
- 足を清潔に保つ。
また、足の水虫の予防には、靴下やストッキングをこまめに洗濯することも大切です。
水虫になってしまった場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。