月は、私たちの身近な天体でありながら、まだまだ謎が多い存在です。そんな月には、意外にも「ダークサイド」と呼ばれる、地球から決して見ることができない側面があります。
ダークサイドには、一体どんな秘密が隠されているのでしょうか。今回は、月に関する雑学をご紹介します。
月は、地球の公転軌道上を周回する、地球の唯一の天然衛星です。地球から見ると、常に同じ面を向いているように見えますが、実は、地球から見えない側面も存在します。この地球から見えない側面を、ダークサイドと呼びます。
ダークサイドは、地球から見えないだけでなく、地球から送られたロボットや探査機からも見ることができません。これは、地球と月の公転軌道の公転周期が一致しているためです。
ダークサイドには、地球側には見られない海やクレーターなどの地形が存在すると言われています。また、ダークサイドには、地球にはない物質が存在する可能性も指摘されています。
ダークサイドの秘密を解明するために、現在も様々な研究が行われています。今後、ダークサイドの秘密が解明されれば、月や地球の歴史、そして宇宙の成り立ちについて、新たな知見が得られるかもしれません。
人体を表す漢字の「月」
人体を表す漢字の部首に「月」がつくものは多い。肩、背、骨、胃、脳、胸、腰、胴、腹、腕、腋、肘、腿、膝、股、臓、腑、腸、肺、肝、脾、腎、膀胱、筋、肌…その数は実に多い。
これらの「月」は、空の月と何か関係があるのだろうか。
漢字の「月」は、半月や三日月に似た形をしている。これは、もともと月の欠けた形をかたどって作られた文字だからだ。
しかし、人体を表す漢字に使われている「月」は、実は空の月ではなく、肉に由来する「にくづき」と呼ばれる部首である。
「肉」はもともと、動物の肉をかたどった文字である。熊や豚などの動物を表す漢字にも使われている。河豚や海豚の「豚」も、豚のようなコロンとした体形に由来すると考えられている。
つまり、人体を表す漢字の「月」は、肉の形を簡略化したものであり、空の月とは関係がないのである。
一方、人体には、空の月に由来する言葉もある。例えば、膝の関節のクッションの役割を果たしている三日月形の組織は「半月板」と呼ばれている。また、心臓の左心室から出る大動脈にある半月形の3枚の弁は「半月弁」といい、手相では、掌の7つの膨らみに、太陽丘、火星丘、金星丘といった惑星の名がそれぞれ付いており、小指の下から手首にかけての膨らみを「月丘」という。
このように、人体には、空の月と関係する言葉と、肉に由来する言葉の両方がある。
人体は、肉や骨、筋肉、内臓など、さまざまな要素から成り立っている。その形や役割は、動物の体とよく似ている。
空の月は、人類にとって神秘的で憧れの対象であった。人体を表す漢字の「月」は、そのような空の月への憧れを反映したものなのかもしれない。
また、肉は、生命の源であり、人体の重要な構成要素である。人体を表す漢字の「月」は、肉への敬意や愛情を表現したものなのかもしれない。
いずれにしても、人体を表す漢字の「月」は、単なる形状の類似ではなく、人類の深層心理に根ざした意味を持っていると言えるのではないだろうか。
月を愛でる建築
電灯もテレビもスマホもなかった時代、夜空に輝く月を眺めることは、人々の心を癒やす大切な時間だった。日本には、そんな月を愛でるために造られた建築が数多く残っている。
その代表格が、京都にある桂離宮である。桂離宮は、古くから観月の名所として知られてきた桂の地に建てられた。境内には、月見台や月見橋、月波楼など、月に関する名称の建物や庭園が多く見られる。
桂離宮の書院群は、中秋の名月の出方と向きが一致するように配置されている。また、床を通常より高く、軒を短くすることで、月をより長く眺めることができるように工夫されている。
また、京都の銀閣寺も、月を愛でるために造られた建築である。銀閣寺の正面にある月待山から昇る月を眺めるために、庭に敷石を敷いたり、軒裏に銀箔を貼ったりして、月光が反射して室内に入ってくるように工夫されている。
桂離宮と銀閣寺の造営者は、いずれも政治的には不遇であった。八条宮智仁親王は、皇位を継ぐことは叶わず、足利義政は、将軍として天下を治めることはできなかった。しかし、彼らは、月光に映る美しい景色の中に、慰めや癒しを見出していたのかもしれない。
月を愛でる建築は、単に月を眺めるためのものではない。それは、人々の心を癒し、安らぎを与えてくれるものでもある。
月のダストとゴミ
月は、地球の約38万分の1の重力しかなく、大気もない過酷な環境である。そのため、月面には微細な粒子でできた月のダストが存在し、宇宙飛行士たちの活動を妨げる問題となっている。
月のダストは、風や隕石の衝突によって発生したと考えられている。その粒径は、髪の毛の100分の1程度と非常に小さく、空気中を舞い上がり、宇宙服や器具に付着する。ダストが肺や皮膚に付着すると、呼吸器や皮膚の炎症を引き起こす可能性がある。また、ダストは静電気によって吸着するため、宇宙服の隙間や機器の内部に入り込み、故障の原因にもなる。
アポロ計画の宇宙飛行士たちは、月のダスト対策として、宇宙服にダストフィルターやダストガードを取り付けたり、ダストが舞い上がらないように、作業する場所を事前に掃除したりするなどの対策を行った。しかし、それでもダストによる問題は完全には解決されず、宇宙飛行士たちはダストとの戦いに苦しんだ。
また、月面には過去の宇宙探査活動によって、多くのゴミや遺物が残されている。これらのゴミには、アポロ計画やソ連のルナ計画など、多くの探査機や実験装置、人間が使った食品容器や排泄物などが含まれている。
月面のゴミは、宇宙飛行士の安全や、将来の月探査活動の妨げとなる可能性がある。そのため、国際宇宙ステーション(ISS)で使用済みのロケットや衛星を燃やして、月面にゴミを落下させないようにするなどの対策が検討されている。
現在、月面には約200トン以上の人工物が存在するとされている。今後、月探査が本格化すれば、さらに多くの人工物が月面に残されることになるだろう。そのため、月面の環境保全のために、ゴミの管理や回収などの対策が重要となる。