「足の爪、ボロボロになっちゃった……」そんな悩みを抱えている人は、あなただけじゃありません。足の爪がボロボロになる原因は、さまざまです。
爪水虫や乾燥、栄養不足などが考えられますが、中には病気の症状のこともあります。
ボロボロ爪を放っておくと、さらに悪化する可能性があります。
そこで今回は、ボロボロ爪の原因や対処法について、わかりやすく解説します。
足の爪がボロボロに?原因と対策を解説
足の爪がボロボロになる原因は、さまざまです。
代表的なものに爪水虫がありますが、乾燥や栄養不足、加齢など、生活習慣や体質的な要因も考えられます。
また、甲状腺機能低下症や糖尿病などの病気の症状として、足の爪がボロボロになることもあります。
ここでは、足の爪がボロボロになる原因と対策方法について、わかりやすく解説します。
爪水虫
足の爪がボロボロになったら、爪水虫の疑いがあります。爪水虫は、白癬菌というカビの一種が、爪の内部に感染して起こる病気です。
爪水虫の症状は、爪が白く濁ったり、厚く変形したり、ボロボロになったりします。初期段階では、痛みや痒みなどの自覚症状はありません。
爪水虫は、足の水虫から爪に感染することが最も一般的です。また、公共の浴場やプール、床などの場所で、カビに触れて感染することもあります。
爪水虫を疑ったら、早めに皮膚科を受診して診断を受けることが大切です。爪水虫は、塗り薬や飲み薬による治療で治癒します。
爪水虫の原因は?
爪水虫の原因は、白癬菌というカビの一種です。白癬菌は、足の水虫や手足口病などの原因となるカビです。爪水虫は、足水虫の白癬菌が爪に感染することで発症します。
白癬菌は、皮膚や爪の角質を栄養源として増殖します。そのため、足が蒸れやすく、皮膚や爪が傷つきやすい環境では、白癬菌が増殖しやすくなります。
具体的には、以下のような環境が白癬菌が増殖しやすい環境です。
- 通気性の悪い靴や靴下を履く
- 足が蒸れる場所にいる
- 足に傷やひび割れがある
- 足を洗いすぎたり、洗い残したりする
- 爪を切るときに爪切りを使い回す
爪水虫を予防するには、これらの環境を避けるようにすることが大切です。
爪水虫の予防対策とは?
爪水虫は、白癬菌というカビの一種が原因となる感染症です。白癬菌は、皮膚や爪の角質を栄養源として増殖するため、足が蒸れやすく、皮膚や爪が傷つきやすい環境では、白癬菌が増殖しやすくなります。
爪水虫を予防するには、以下の対策をとることが大切です。
足や爪まわりを清潔に保つ
足や爪まわりは、皮膚や爪の角質が剥がれやすく、白癬菌が付着しやすい場所です。そのため、足や爪まわりを毎日、丁寧に洗って清潔に保つことが大切です。洗うときは、石鹸やボディソープを使って、指の間や爪の裏までしっかりと洗いましょう。また、足をよく乾かすことも重要です。
家族間の感染を防ぐ
家族間での感染を防ぐために、バスマットやバスタオル、スリッパなどの共用は避けましょう。また、家族と爪切りを共用することも避けましょう。さらに、床の上に剥がれた皮膚片や爪が散らばりやすいため、部屋の掃除をこまめにしましょう。
通気性の良い靴や靴下を履く
通気性の悪い靴や靴下は、足が蒸れやすく、白癬菌が増殖しやすくなります。そのため、通気性の良い靴や靴下を履くことで、爪水虫の予防に効果が期待できます。また、足指が1本1本独立している五本指靴下は、足指の間に汗をかいても吸収されるため、高温多湿になりにくく、爪水虫の予防効果が期待できます。
縦に割れる爪は爪甲縦裂症の可能性あり?
足の爪が縦に割れる、爪先が縦にでこぼこするという状態は、爪甲縦裂症(そうこうじゅうれつしょう)の可能性があります。爪甲縦裂症は、爪の真ん中から縦に割れていく症状です。爪が割れるだけでなく、爪の表面がでこぼこしたり、爪が薄くなったりすることもあります。
爪甲縦裂症の原因は、はっきりとわかっていませんが、以下のことが考えられます。
- 遺伝的要因
- 加齢
- 乾燥
- 栄養不足
- 外傷
爪甲縦裂症は、爪水虫とは異なり、感染症ではありません。そのため、治療法も異なり、塗り薬や飲み薬による治療は効果がありません。
爪甲縦裂症の予防には、以下のことに気をつけましょう。
- 爪を清潔に保つ
- 爪を乾かす
- 栄養バランスの良い食事をとる
- 爪を長く伸ばさない
また、爪甲縦裂症の症状がひどい場合は、皮膚科を受診して、原因を調べてもらいましょう。
対策方法
爪甲縦裂症は、爪の真ん中から縦に割れていく症状です。爪が割れるだけでなく、爪の表面がでこぼこしたり、爪が薄くなったりすることもあります。
また、爪甲縦裂症の症状がひどい場合は、皮膚科を受診して、原因を調べてもらいましょう。
またネイルアートをしている人は、爪甲縦裂症のリスクが高まる可能性があります。
爪を長く伸ばしてネイルアートをすると、爪の根元の皮膚へのダメージが大きくなります。また、ネイルアートの際に使用される化学物質が、爪の健康を損なう可能性があります。
爪甲縦裂症かもしれない症状が出ている場合でネイルアートをしている人は、しばらくやめて爪を休ませてみてください。まだ割れていない線(爪甲縦条)だけが目立つ軽症のケースは、爪の根元の皮膚へのダメージをなくせば自然に元へ戻るかもしれません。
しかしあくまでも自己流で対処するのではなく、皮膚科などを受診して適切な治療を受けることをおすすめします。
足の爪がボロボロ?予防に役立つ3つのポイント
足の爪がボロボロになると、歩きづらかったり、見た目が悪くなったりと、悩みの種になります。
足の爪がボロボロになる原因は、さまざまです。
- 爪水虫
- 爪甲縦裂症
- 巻き爪
- 陥入爪
これらのトラブルを予防するために、以下の3つのポイントを押さえましょう。
正しい爪切り
爪切りは、爪の形を整えるだけでなく、爪の病気を予防する効果もあります。爪を切る際は、爪の表面を傷つけないように、まっすぐに切りましょう。また、爪の端は斜めに切り、滑らかに仕上げるのがポイントです。
爪のケア
爪は、乾燥すると割れやすくなります。爪を乾燥させないためには、こまめに保湿することが大切です。爪切り後は、爪の表面に保湿クリームを塗って、乾燥を防ぎましょう。
生活習慣の見直し
立ち方や歩き方が悪いと、爪に負担がかかり、トラブルの原因になります。正しい姿勢で立つように心がけ、足裏に体重を均等に分散させるように歩きましょう。
また、爪に負担をかけるような靴は避けましょう。
これらのポイントを押さえることで、足の爪のトラブルを予防することができます。
爪のトラブルを予防する、正しい爪切り
爪のトラブルを予防するには、正しい形に爪を切ることが大切です。特に、足の爪は、体重を支える役割も担っているため、正しい形に切らないと、巻き爪や陥入爪の原因になります。
正しい爪切りの方法は、以下のとおりです。
- 爪を切る前に、爪の両端をやすりで削って、丸みを整えましょう。
- 爪切りの刃を、爪の根元に垂直に当てて、まっすぐ切ります。
- 爪切りの刃を、爪の横幅の中央に当てて、爪の両端を切ります。
- 爪切りで切った爪の端を、やすりで削って、滑らかに仕上げます。
ポイントは、爪の側面を短く切りすぎないことです。爪の側面を短く切りすぎると、爪が内側に巻き込む原因になります。また、爪の根元を深く切りすぎないようにしましょう。爪の根元を深く切りすぎると、爪が皮膚に食い込んで、陥入爪の原因になります。
すでに、巻き爪や陥入爪の経験がある方は、爪切りよりも爪やすりを使って、爪の長さを削り整えた方が、安全です。
爪のトラブルを予防するために、正しい爪切りを習慣づけましょう。
足の爪のトラブルを予防する、フットケア
足の爪のトラブルを予防するには、正しい爪切りに加えて、フットケアも重要です。フットケアとは、足のケアのことで、足の指先や爪、爪まわりを清潔に保ち、健康的な状態を維持することを目的としています。
フットケアの方法は、以下の通りです。
足をよく洗う
足をよく洗うことは、足のトラブルを予防する基本です。お風呂で足を洗うときは、石鹸やボディソープを使って、足先や爪、爪まわりを丁寧に洗いましょう。また、スクレーパーやブラシを使って、古い角質や角栓を取り除くことも効果的です。
爪を正しく切る
爪を正しく切ることは、巻き爪や陥入爪の予防につながります。爪を切るときは、爪切りを立てて、指の長さと同じくらいに切ります。また、爪の端は斜めに切って、滑らかに仕上げましょう。
爪を保湿する
爪を保湿することは、割れや欠けを防ぐことにつながります。爪を保湿するときは、オイルやクリームを使って、爪と爪まわりに塗りましょう。
忙しくてなかなかフットケアをする時間がない人でも、1日1回、お風呂で足をよく洗うだけでも、足のトラブルを予防することができます。
まとめ
足の爪がボロボロになる原因には、爪水虫以外にも、爪甲縦裂症・緑色爪・巻き爪・陥入爪などが挙げられます。これらのトラブルは、放置すると悪化したり、痛みを伴ったりする場合もあります。
ご自身の足の爪の状態を正しく知るためにも、皮膚科など専門の医療機関への受診をおすすめします。
自宅でできる足の爪のトラブルの予防法には、以下のようなものがあります。
爪の切り方を正しくする
爪を切るときは、爪の側面を短く切らず、まっすぐ切るようにしましょう。また、爪の根元を深く切らず、指の長さと同じくらいに切るようにしましょう。
足の爪をこまめにケアする
足の爪をこまめに洗って清潔に保ちましょう。また、爪の表面を保湿することで、割れや欠けを防ぐことができます。
五本指靴下を履く
五本指靴下を履くことで、足の指を自由に動かせるようになり、歩き姿勢の改善が期待できます。
足の爪のトラブルは、爪だけでなく足全体の状態をよくすることで改善することもあります。毎日履く靴下を見直したり、歩き方を意識したりすることも大切です。