ふとん、毎日使ってるけど、意外と知らないことって多いよね?
例えば、ふとんの語源は「布団」じゃなくて「敷布団」だったって知ってた?
それだけじゃなくて、ふとんは実は日本が世界に広めたものだったり、ふとんの綿にはさまざまな種類があったり。
ふとんの意外な雑学、知ったら損するかも?!
【海外で「ふとん」って言っても通じない?】意外と知らない「ふとん」の英語
ふとんは、日本を代表する寝具です。でも、海外では「ふとん」という言葉が通じないって知っていましたか?
ふとんは、漢字で「蒲団」や「布団」と書きます。読み方は「フトン」で、「団」は丸いという意味で、「蒲団」とは古くは「蒲(ガマ)の葉を編んだ丸い座ぶとんのような敷物」を意味する言葉でした。時を経て柔らかな布が使われるようになったため、「布団」と表記するようになったのです。
英語にも「futon」という言葉がありますが、これはソファーベッドなどを指す言葉です。そのため、英語圏のホテルに泊まった際、掛けぶとんや毛布を持ってきてほしいときは、くれぐれも「futon」とは言わないようにしましょう。
英語で掛けぶとんは「デュベ(duvet)」「キルト(quilt)」「コンファター(comforter)」などといいます。敷きぶとんは「マットレス(mattress)」、毛布は「ブランケット(blanket)」といいます。なお、日本の夏の定番である「タオルケット」は和製英語です。
また、海外のホテルのベッドによく掛かっている帯状の布は「ベッドスロー(bed throw)」などといいます。靴を脱がない欧米では、靴を履いたままベッドに横になることがあるので、ふとんの汚れ防止に必須なのです。自宅のベッドにもこれを掛けると、旅先のホテルにいるような気分を楽しめるかもしれません。
海外旅行の際は、ふとんの英語表現を覚えておくと便利です。また、ベッドスローを掛けるのも、ホテル気分を味わえる良いアイデアかもしれません。
【昔の人はどんなふとんで寝ていた?】ふとんの歴史と素材の進化
寒い季節は、暖かなふとんで眠るのが至福のひとときです。では、昔の人はどんなふとんで寝ていたのでしょうか?その歴史と素材の進化をご紹介します。
平安時代の庶民は、ふとんの代わりに樹皮やコウゾなどの素材でできたマットを敷いて寝ていました。当時は綿栽培が行われていなかったため、綿ぶとんは存在しませんでした。江戸時代に綿栽培が始まり、綿ぶとんが作られるようになりましたが、一般に普及するのは明治時代になってからでした。当時の綿ぶとんは、高価なものであり、庶民はふとんの素材に海草や紙を使っていました。
昭和に入ると、化学繊維のつめものをしたふとんが流行しました。化学繊維は、綿や羽毛に比べて価格が安く、手入れも簡単であるため、広く普及しました。しかし、化学繊維は保温性や放湿性に劣るため、快適な眠りを得るには物足りないという声もありました。
バブル時代を境に、羽毛ぶとんの需要が急増しました。羽毛ぶとんは、軽くて保温性や放湿性に優れているため、快適な眠りを得るのに適しています。また、高級感があり、インテリアとしても人気があります。
羽毛ぶとんの羽毛には、ダウンとフェザーの2種類があります。ダウンは、羽毛の中で最も軽く、保温性に優れています。フェザーは、ダウンよりも重く、保温性は劣りますが、弾力性があります。高級な羽毛ぶとんには、ダウン90%以上のものが多く使われています。
また、羽毛ぶとんの羽毛には、寒暖差の激しい地で育った水鳥の羽毛が使われます。そうした羽毛には、激しい寒暖差に耐えられるだけの優れた温度調節機能が備わっているからです。
ちなみに、冬は氷点下30℃以下になるモンゴルの遊牧民は、フタコブラクダやカシミアヤギ、ヤクの毛を使ったふとんを利用しています。特にフタコブラクダは、寒暖差が60℃以上になる過酷な地にも生息しているので、フタコブラクダのうぶ毛を使ったふとんは温度や湿度の調節機能が抜群に高いといわれています。
過酷な環境で育まれた天然繊維を上手に利用して、快適なふとんで質のよい睡眠をとりたいですね。
ふとんの歴史は古く、素材も時代とともに進化してきました。現在では、羽毛ぶとんが快適な眠りを得るために最適な素材として広く普及しています。また、過酷な環境で育まれた天然繊維を使ったふとんも、注目されています。自分の好みやニーズに合わせて、最適なふとんを選んでみてはいかがでしょうか。

布団は日々こんなに汚れている
私たちは毎日、布団で過ごす時間を約8時間も費やしています。その間、私たちの体から出る汗や皮脂、フケなどの汚れは、布団にどんどん蓄積されていきます。
布団の汚れは、大きく分けて2つに分けられます。
1つは、表面の汚れです。これは、汗や皮脂、フケなどの体から出る汚れや、食べこぼし、ペットの毛などの外部からの汚れです。この汚れは、布団カバーを定期的に洗うことで、ある程度は取り除くことができます。
もう1つは、中綿の汚れです。これは、汗や皮脂、フケなどの汚れが、布団カバーを通し、中綿に浸透して汚れたものです。この汚れは、布団カバーを洗うだけでは取り除くことができません。
布団の中綿に汚れが溜まると、さまざまな問題を引き起こします。
- ダニの繁殖
ダニは、人間の垢やフケをエサとする生き物です。布団の中綿は、ダニにとって最適な生息環境であるため、汚れが溜まるとダニが大量に繁殖します。ダニはアレルギーやぜんそくの原因になると言われています。
- カビの繁殖
布団の中綿は、湿気も溜まりやすいため、カビも繁殖しやすくなります。カビは、アレルギーやぜんそくの原因になるだけでなく、健康被害を引き起こす場合もあります。
- 寝心地の悪化
布団の中綿が汚れると、寝心地が悪くなります。また、ダニやカビが繁殖すると、臭いも気になってきます。
布団の汚れを防ぐためには、以下のことに気をつけましょう。
- 布団カバーをこまめに洗う
布団カバーは、2週間に1回程度の頻度で洗濯しましょう。洗濯する際には、ダニ対策ができる洗剤を使うと効果的です。
- 布団を干す
布団は、1年に2〜3回は天日干ししましょう。天日干しすることで、汚れやダニ、カビを除去することができます。
- 布団をクリーニングに出す
布団の中綿まで汚れが溜まっている場合は、クリーニングに出すことをおすすめします。クリーニングでは、プロの技術で、布団の汚れやダニ、カビを徹底的に除去してくれます。
私たちの健康と快適な睡眠のために、布団の汚れ対策はしっかりと行いましょう。
