ミネラルウォーターって、実は「薬」だった?
ミネラルウォーターといえば、水道水とは違う、天然のミネラルを含んだ水ですよね。
でも、実はミネラルウォーターには、薬効があるとされるものもあるって知っていましたか?
例えば、フランスの「エビアン」は、胃腸の調子を整える効果があるとされています。
イタリアの「サンペレグリノ」は、疲労回復に効果があるとされています。
ミネラルウォーターは、ただの水だと思っていたら、ちょっと意外ですよね。
「ミネラルウォーター」と「ナチュラルミネラルウォーター」の違い、あなたはわかりますか?
ミネラルウォーターには、大きく分けて「ミネラルウォーター」と「ナチュラルミネラルウォーター」の2種類があります。
ミネラルウォーターは、特定水源の地下水のミネラル分などを人工的に調整した水のことを指します。一方、ナチュラルミネラルウォーターは、特定水源の地下水そのものに含まれている天然ミネラル以外に手を加えていない水ということです。
つまり、ミネラルウォーターとナチュラルミネラルウォーターの違いは、**「ミネラルの調整をしているかしていないか」**という点です。
ミネラルウォーターは、水道水にミネラルを添加したり、地下水から汲み上げた水にミネラルを溶かし込んだりして作られます。そのため、ミネラルの種類や含有量を自由に調整することができます。
一方、ナチュラルミネラルウォーターは、自然のままの地下水をそのままボトリングしたものです。そのため、ミネラルの種類や含有量は、採水地の自然環境によって異なります。
例えば、雨水がカルシウムやマグネシウムを含む岩盤を通過すると、これらのミネラルが多く含まれた水になります。また、雨水が火山灰や泥炭層を通過すると、鉄分やマンガンなどのミネラルが多く含まれた水になります。
このように、ナチュラルミネラルウォーターは、採水地の自然環境によって、さまざまな味や香りが楽しめます。
ミネラルウォーターの味や香りに興味がある人は、ぜひさまざまな種類のナチュラルミネラルウォーターを試してみてください。きっと、新しい発見があるはずです。
日本のミネラルウォーター、いまや1000銘柄!
日本のミネラルウォーター市場は、近年急速に拡大しています。
1980年代初頭に家庭用ミネラルウォーターが発売されて以来、国内生産・輸入の総量は約35倍に拡大。特に国内生産量は、この10年だけでも2.5倍に増加しています。
2022年現在、日本国内では、国産が約800種、輸入品が約200種、合わせて1000銘柄ものミネラルウォーターが流通しています。
一方、世界一のミネラルウォーター消費国であるイタリアの1人当たり年間消費量は173リットルですが、日本はわずか25リットルと、世界平均の60リットルにも届いていません。
日本のミネラルウォーター市場の拡大には、いくつかの要因が考えられます。
ひとつは、健康志向の高まりです。ミネラルウォーターは、水道水に比べてミネラル分が豊富に含まれているため、健康に良いとされています。
ふたつ目は、災害対策の意識の高まりです。阪神・淡路大震災や東日本大震災などの経験を踏まえ、非常時の備蓄としてミネラルウォーターを保管する家庭が増えています。
みっつ目は、ライフスタイルの変化です。外食や持ち帰りが増える中、自宅で飲む水としてミネラルウォーターを利用する人が増えています。
今後も、日本のミネラルウォーター市場は、健康志向や災害対策の意識の高まり、ライフスタイルの変化などの要因によって、さらに拡大していくと予想されます。
ミネラルウォーター、賞味期限はなぜあるの?
ミネラルウォーターは、地下水を採水してボトリングした水です。地下水は、地表に近い水と比べて、微生物や細菌の繁殖が少ないため、理論上は腐らないと考えられています。
にもかかわらず、ミネラルウォーターには、賞味期限が定められています。これは、以下の2つの理由によるといわれています。
1. ミネラルウォーターの風味や品質の劣化を防ぐため
ミネラルウォーターは、採水地の自然環境によって、さまざまなミネラルを含んでいます。しかし、これらのミネラルは、時間の経過とともに、徐々に変化していきます。そのため、賞味期限を定めることで、ミネラルウォーターの風味や品質の劣化を防ぐことができます。
2. 消費者の安全を確保するため
ミネラルウォーターは、地下水を採水してボトリングするため、微量の細菌やウイルスが混入している可能性もあります。これらの細菌やウイルスは、人体に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、賞味期限を定めることで、消費者の安全を確保することができます。
具体的には、ミネラルウォーターの賞味期限は、開封前で約1年、開封後は約3ヶ月とされています。開封後は、空気に触れることで、ミネラルや風味が劣化しやすくなります。そのため、開封後は、なるべく早く飲みきるようにしましょう。
また、ミネラルウォーターは、直射日光や高温多湿を避けて、冷暗所に保管するようにしましょう。これらの環境下では、ミネラルや風味が劣化しやすくなります。