「歯磨き粉ってどれでも一緒でしょ?」
そんなあなた、ちょっと待って!歯磨き粉には、虫歯対策や口臭予防、ホワイトニングなど、それぞれに特化した目的があるんです。
あなたのお口の悩みをしっかり解決するには、目的に合った歯磨き粉を選ぶのが大切。
たとえば、虫歯が気になるならフッ素入りの歯磨き粉、口臭が気になるなら殺菌成分入りの歯磨き粉、ホワイトニングしたいなら研磨剤入りの歯磨き粉がおすすめです。
歯磨き粉選びに迷ったら、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
虫歯予防の鉄則はフッ素!
虫歯は、歯垢に含まれている細菌が作り出す酸によって歯の表面のエナメル質が溶けることで起こります。エナメル質が溶けてしまうと、歯の内部にある象牙質が露出し、虫歯が進行してしまいます。
虫歯予防には、歯磨きやうがいなど、日頃の口腔ケアが大切です。しかし、それだけでは虫歯予防を完全には図ることができません。
虫歯予防には、フッ素入りの歯磨き粉を使うことが効果的です。フッ素は、エナメル質を強化する働きがあり、虫歯の発生を抑えてくれます。
フッ素入りの歯磨き粉を選ぶときは、フッ素濃度に注意しましょう。フッ素濃度が1000ppm以上の歯磨き粉であれば、虫歯予防に効果があるとされています。
また、歯磨き粉だけでなく、フッ素配合の歯科用品も活用すると、より効果的な虫歯予防が期待できます。
口臭の予防と対策
口臭は、誰もが気になる悩みの一つです。口臭の原因は様々ですが、主に生理的口臭と病的口臭の2つに分けられます。
生理的口臭
口の中の唾液が少なくなったときに口腔内の細菌が繁殖して起こります。緊張したときや起床時、空腹時に起こりやすいですが、病気ではありません。
病的口臭
歯周病や虫歯などの病気が原因で発生します。歯磨きをするだけでは根本的な解決にはなりませんので、一度専門医に見てもらうことをおすすめします。
歯周病の予防と対策
歯周病は、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の間の隙間に細菌が繁殖し、歯茎が炎症を起こす病気です。歯を失う原因の第1位であり、進行すると歯を抜かなければならないこともあります。
歯周病の原因は、歯垢(プラーク)です。歯垢は、食べかすや細菌が混ざり合って固まったもので、歯磨きで取り除かないと、歯と歯茎の間に付着してしまいます。歯垢の中には、歯周病を引き起こす細菌が大量に含まれています。
歯周病の症状は、歯茎の腫れや出血、歯がぐらつく、歯がしみるなどです。しかし、初期の段階ではほとんど症状がないため、気づかないうちに進行してしまうこともあります。
歯周病を予防するためには、以下のことに気をつけましょう。
毎日の歯磨きとフロス
歯磨きとフロスで、歯垢や食べかすをしっかりと取り除くことが大切です。歯磨きをするときは、歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に当てて、やさしく円を描くように動かしましょう。フロスを使うときは、歯と歯の間に差し込んで、食べかすや歯垢を掻き出します。
定期的な歯科検診
歯科検診で、歯周病の早期発見・早期治療をしましょう。歯垢や歯石がたまっていると、歯周病が進行しやすくなります。
歯周病を予防するためには、歯磨き粉の選び方も重要です。歯周ポケットを清潔に保つために、浸透殺菌作用が高い成分、IPMP(イソプロピルメチルフェノール)、酸化ナトリウムなどが含まれた歯磨き粉を選びましょう。また、研磨剤の入った歯磨き粉は避けてください。研磨剤は歯茎を傷つけやすいため、歯周病が悪化することもあるので注意が必要です。
歯周病は、日々の生活習慣の改善で予防することができます。上記の対策を参考に、歯周病のない健康な歯を保ちましょう。
歯を白くする方法
歯は、日々の食事や喫煙などで汚れていきます。茶渋やタバコのヤニなどの汚れは、歯の表面に付着して、歯を黄ばませます。
歯を白くする方法には、以下のようなものがあります。
ホワイトニング歯磨き粉
ホワイトニング歯磨き粉には、汚れを落とす成分が含まれています。ポリリン酸ナトリウムや炭酸カルシウムなどの成分が、歯の表面に付着した汚れを吸着して落とします。
ホワイトニングジェル
歯科医院で行うホワイトニングでは、ホワイトニングジェルを歯に塗布して、光を当てて漂白します。ホワイトニングジェルには、過酸化水素や過酸化尿素などの成分が含まれています。
ホームホワイトニング
歯科医院で購入したホワイトニングキットを使って、自宅で行うホワイトニングです。ホワイトニングジェルを歯に塗布して、マウスピースを使って装着します。
歯を白くする方法はいくつかありますが、いずれの方法も、歯の表面の汚れを落とすことで、歯を白くします。
ホワイトニング歯磨き粉を使用する場合は、研磨剤が含まれているものは避けましょう。研磨剤は、歯の表面を削って汚れを落とすため、歯を傷める可能性があります。
歯科医院で行うホワイトニングは、効果が持続しますが、費用がかかる場合があります。
ホームホワイトニングは、費用を抑えて自宅で行うことができますが、効果は歯科医院で行うホワイトニングほどではありません。
歯を白くするためには、自分のライフスタイルや予算に合わせて、適切な方法を選ぶことが大切です。