ワインには、さまざまなトリビアがあります。その中でも、世界一高価なワインは、一体いくらなのかご存知ですか?
2022年6月現在、世界で最も高価なワインは、フランスのワイン「ロマネ・コンティ」です。1本あたりの価格は、なんと100万円以上にもなります。
ロマネ・コンティは、フランスのブルゴーニュ地方で生産される赤ワインです。栽培が困難な土壌で、手作業で丁寧に育てられたブドウから造られます。そのため、生産量が少なく、希少価値が高いのです。
また、ロマネ・コンティは、熟成によって味わいがさらに深まります。そのため、長期にわたって楽しむことができます。
世界一高価なワインとして知られるロマネ・コンティ。その魅力を、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか?
ワインを冷やす、意外な盲点
ワインを美味しく飲むためには、適切な温度で冷やすことが必要です。しかし、その適切な温度が、ワインによって異なることは意外と知られていません。
例えば、白ワインの場合、一般的には辛口は7~14度、甘口は5~8度が適温と言われています。しかし、同じ辛口でも、すっきり軽やかなものからふくよかコクのあるものまで、さまざまな味わいがあります。
すっきり軽やかな辛口ワインの場合、酸味や果実味が際立つように、低めの7~8度で冷やすのがおすすめです。一方、ふくよかコクのある辛口ワインの場合、タンニンなどの成分がまろやかに感じられるように、高めの12~14度で冷やすのがおすすめです。
また、甘口ワインの場合、冷やすことで甘みがより引き立ちます。そのため、5~8度と、白ワインの中では最も冷やして飲むのが一般的です。
このように、ワインを冷やす適切な温度は、ワインによって異なるのです。ワインを美味しく飲むためには、ワインの種類や味わいに合わせて、適切な温度で冷やすようにしましょう。
甘口・辛口の違い、どうやって決めるの?
ワインの甘みと辛さは、ワインに含まれる残糖分の量によって決まります。ブドウに含まれる糖分をすべてアルコールに変えれば辛口、一部しかアルコールに変えずに発酵を止めれば甘口になります。
スティルワイン(発泡性の少ないワイン)の場合、ラベルに表示される甘辛度は、各ワインメーカーやワイン輸入業者が独自に判断して表示しています。そのため、一定のルールはなく、メーカーによって表記が異なる場合もあります。
スパークリングワインの場合、2次発酵後に少量のワインを加えることで糖分量を調整する作業(ドザージュ)が行われます。ドザージュの糖分量によって、ラベルに表記できる甘辛表記が定められています。
ワインの甘みは、残糖分の量だけでなく、酸味とのバランスによっても感じ方が異なります。残糖分が多い甘口ワインでも、酸味とのバランスが取れていることで、甘すぎず爽やかに感じられます。
また、辛口とは「甘さが控えめ」「甘さがほとんどない」という意味で使われ、香辛料の辛さとは異なります。
例えば、白ワインの代表的な品種であるシャルドネは、酸味と果実味がバランスよく調和したワインです。残糖分が少ない辛口から、残糖分が多くて甘みがあるものまで、さまざまなタイプがあります。
赤ワインの代表的な品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンは、タンニンと果実味が特徴のワインです。残糖分が少ない辛口から、残糖分が多くて甘みがあるものまで、さまざまなタイプがあります。
このように、ワインの甘口・辛口は、ワインごとにさまざまな特徴があります。自分の好みに合わせて、さまざまなタイプのワインを試してみるとよいでしょう。
ワインの色素成分ポリフェノール
ポリフェノールは、植物が持つ色素や苦味などの成分で、ブドウにも多く含まれています。ポリフェノールは、赤ワインの色や渋み、そして健康に良い効果をもたらすと考えられています。
ポリフェノールの主な種類は、
- アントシアニン:ブドウの果皮に含まれる色素成分で、赤ワインの赤色や、ブルーベリーなどの青色をつくりだしています。抗酸化作用や抗炎症作用があるといわれています。
- タンニン:ブドウの種子や皮に含まれる苦味成分で、赤ワインの渋みや、ほうじ茶などの渋みをつくりだしています。ポリフェノールの一種で、抗酸化作用があるといわれています。
- プロアントシアニジン:ブドウの果皮や種子に含まれる成分で、血管のしなやかさを保つなどの働きがあるといわれています。
ポリフェノールは、
- 動脈硬化や心臓病の予防
- 高血圧や糖尿病の予防
- がんや認知症の予防
などの効果が期待されています。
しかし、ポリフェノールを摂取する際には、アルコールの摂取量にも注意が必要です。アルコールは、摂りすぎると肝臓への負担や、依存症などのリスクが高まります。そのため、ポリフェノールを摂取するために、赤ワインを飲む場合は、適量を守ることが大切です。
適量とは、1日あたりアルコール20g程度です。これは、赤ワインなら約2杯程度に相当します。
また、ポリフェノールは、ブドウ以外の果物や野菜、茶葉などにも多く含まれています。赤ワイン以外の方法でポリフェノールを摂取することもおすすめです。
このように、ポリフェノールは、さまざまな健康効果が期待されている成分です。しかし、アルコールの摂取量には注意しながら、適量を守って摂取することが大切です。