ワイン好きなら誰もが知っている、有名な雑学ってありますよね。でも、ちょっと意外だったり、知らなかったりするものもあるんです。
例えば、
- ワインは、実は100種類以上の品種があるって知ってる?
- 世界最古のワインは、なんと紀元前6000年頃に作られたんだって!
なんていうの。
今回は、そんなワインにまつわるトリビアを、ご紹介します。ワイン好きも、ワイン初心者も、ぜひ読んでみてくださいね。
ワインの香りの奥深さ
ワインの香りと言えば、一般的には赤い果実や花の香りをイメージする人が多いだろう。しかし、実はワインの香りには、それほど一般的ではないものも含まれている。
例えば、「こげたトーストの匂い」「ほんのりネズミ臭」「濡れた犬や、着火したマッチのアロマ」「ほこりやカビの香り」などだ。これらは、ワインの香り成分を系統ごとにまとめた用語集「ワインのアロマホイール」に分類されている言葉である。
ワインには、数百種もの香り成分が含まれている。これらの香り成分は、複雑に絡み合うことで、私たちが知っているワインの香りを作り上げている。そのため、ひとことでは言い表せないほど、奥深い香りとなっているのだ。
もちろん、香りの感じ方には個人差がある。そのため、ワインの感動をアピールしたいときは、詩的な表現をしてもかまわない。例えば、「きらめく太陽の味」「若々しい風の香り」などだ。
また、香り成分の多様な個性と、それを表現する人のイマジネーション豊かな個性のマリアージュも、ワインの醍醐味のひとつといえるだろう。
例えば、先述した「こげたトーストの匂い」の香り成分は、イソ吉草酸と呼ばれるものである。この香り成分は、カスミ草にも含まれている。
このように、ワインの香りには、私たちが普段目にする身近な植物の香りが含まれていることもある。ワインの香りをより深く味わうために、これらの香り成分の知識を身につけておくのもよいだろう。
赤ワインのシミ取り術
赤ワインは、その豊かな香りと味わいで人々を魅了する飲み物です。しかし、うっかりこぼしてしまうと、衣類やカーペットなどにシミをつけてしまうことがあります。赤ワインのシミは、他のシミに比べて色が濃く、落とすのが難しいのが特徴です。
そこで、赤ワインのシミを落とすための方法をご紹介します。
1. 塩で吸い取る
赤ワインがこぼれた直後であれば、塩を使ってシミを吸い取る方法が効果的です。こぼれた部分にたっぷりの塩を振りかけ、歯ブラシやスポンジなどでもみ込んでください。すると、赤ワインの色素が塩に吸収されていき、シミが薄くなっていきます。その後、水で洗い流すと、シミがほとんど目立たなくなります。
2. 重曹で吸い取る
塩が手元にない場合は、重曹でも代用できます。塩と同様に、こぼれた部分にたっぷりの重曹を振りかけ、もみ込んでください。重曹にもシミを吸収する効果があるので、塩と同様にシミが薄くなります。
赤ワインのシミに重曹を振りかける
3. 酸素系漂白剤を使う
塩や重曹でシミが取れない場合、酸素系漂白剤を使う方法もあります。酸素系漂白剤は、衣類やカーペットに使える種類を選びましょう。
こぼれた部分に酸素系漂白剤を塗り、数時間放置します。その後、洗濯機で洗うと、シミが落ちやすくなります。
注意点
赤ワインのシミは、時間が経つほどに落ちにくくなります。そのため、こぼしたらすぐに対処することが大切です。また、シルクやウールなどの動物性繊維には、酸素系漂白剤を使うと色落ちする可能性があるため、注意が必要です。
これらの方法を試してもシミが取れない場合は、クリーニングに出すことをおすすめします。
ワインの種類は赤、白、ロゼだけじゃない?
ワインは、赤、白、ロゼの3種類が一般的だと思っている方も多いでしょう。しかし、実はそれ以外にも、さまざまな種類のワインが存在します。
発泡性ワイン
赤、白、ロゼワインから炭酸ガスを発生させて作られたワインが、発泡性ワインです。炭酸ガスの量によって、シャンパンやスパークリングワイン、カヴァ、プロセッコなど、さまざまな種類に分けられます。
酒精強化ワイン
ワインにブランデーなどのアルコールを加えることで、アルコール度数を高めたワインが、酒精強化ワインです。シェリーやポートワイン、マデイラ、マルサラなど、さまざまな種類があります。
デザートワイン
糖度の高いワインが、デザートワインです。甘口から極甘口まで、さまざまな種類があります。
その他
そのほか、赤ワインや白ワインに果実やハーブなどを加えた、フレーバーワインや、発酵させていないためアルコール度数が低い、ノンアルコールワインなども存在します。
このように、ワインの種類は多岐にわたります。それぞれの種類には、異なる特徴や風味があるので、いろいろな種類を試してみると、ワインの奥深さをより深く味わうことができます。
甘美な極上ワイン、アイスワイン・遅摘みワイン・貴腐ワイン
ワインには、赤、白、ロゼのほかにも、さまざまな種類があります。その中でも、甘口のワインとして知られる「アイスワイン」「遅摘みワイン」「貴腐ワイン」は、独特の風味と甘みが人気です。
アイスワイン
アイスワインは、寒冷地で収穫期を遅らせ、収穫後すぐに冷凍させたブドウから造られるワインです。凍ったブドウの水分が氷の結晶となって果皮に残るため、果汁の糖度が高まります。また、氷結によってブドウの酸味も凝縮されるため、バランスの良い味わいになります。
アイスワインは、ドイツやオーストリア、カナダなどの寒冷地で造られています。代表的な品種は、リースリングやミュラー・トゥルガウなどです。
遅摘みワイン
遅摘みワインは、収穫期を遅らせ、ブドウを完熟させた状態で収穫して造られるワインです。ブドウが完熟すると、糖度が高まるだけでなく、アミノ酸やポリフェノールなどの成分も凝縮されます。そのため、豊かな風味とコクのあるワインになります。
遅摘みワインは、フランスやイタリア、スペインなどのさまざまな地域で造られています。代表的な品種は、ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネ、メルローなどです。
貴腐ワイン
貴腐ワインは、貴腐菌(ボトリティス・シネリア)が付着した貴腐ぶどうから造られるワインです。貴腐菌は、ブドウの表面に付着して糖分を吸収しながら成長します。そのため、貴腐ぶどうは糖度が高く、独特の香りを持つようになります。
貴腐ワインは、フランスのソーテルヌやバーガルデック、ハンガリーのトカイなど、限られた地域で造られています。代表的な品種は、ソーヴィニヨン・ブランやセミヨンなどです。
甘口ワインの特徴
アイスワイン、遅摘みワイン、貴腐ワインは、いずれも糖度の高い甘口のワインです。そのため、食後酒として楽しむのが一般的です。また、チーズやチョコレートなどのデザートとの相性も抜群です。
これらのワインは、製造に手間と時間がかかるため、一般的なワインに比べて高価な傾向があります。しかし、その奥深い味わいは、一度味わうと忘れられないことでしょう。