「指に挟むだけで血中酸素濃度が測定できる、そんな便利な機械があるのを知っていますか?それが、パルスオキシメーターです。
パルスオキシメーターは、医療現場で広く使われていますが、最近では、家庭用やアウトドア用も販売されています。
もし、パルスオキシメーターが気になる方は、ぜひ一度試してみてください。
パルスオキシメーターとは
パルスオキシメーター(pulse oximeter)とは、指先や耳たぶなどの皮膚を通して、動脈血の酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測定する医療機器です。
パルスオキシメーターは、赤色と赤外線の2つの光を皮膚に照射し、その透過率の差から、動脈血の酸素飽和度と脈拍数を測定します。
パルスオキシメーターは、医療機関や介護施設で、患者の酸素飽和度をモニターするために広く使用されています。また、近年では、在宅医療やスポーツなど、さまざまな分野で活用されています。
酸素飽和度が低下する原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- 呼吸不全
- 心不全
- 肺塞栓症
- 肺炎
- 低酸素血症
- 高地性肺水腫
酸素飽和度が低下した場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
パルスオキシメーターの原理
パルスオキシメーターは、赤色と赤外線の2つの光を皮膚に照射し、その透過率の差から、動脈血の酸素飽和度と脈拍数を測定します。
赤血球には、ヘモグロビンというたんぱく質が含まれています。ヘモグロビンは、酸素と結合すると赤色、酸素を放出すると暗赤色になります。
パルスオキシメーターは、赤色の光は酸素飽和度の高い動脈血で多く透過し、赤外線の光は酸素飽和度の高い動脈血で少なく透過するという性質を利用しています。
具体的には、赤色の光と赤外線の光の透過率の差から、動脈血の酸素飽和度を算出します。また、脈拍数は、動脈血の透過率が変化する周期から測定します。
パルスオキシメーターの使い方
パルスオキシメーターの使い方は、指先や耳たぶなどの皮膚に装着するだけです。
指先型のパルスオキシメーターは、指先に装着し、指を軽く握って固定します。耳たぶ型のパルスオキシメーターは、耳たぶに装着し、耳たぶを軽く押さえて固定します。
パルスオキシメーターは、測定開始から数秒で測定結果が表示されます。
パルスオキシメーターの測定結果
パルスオキシメーターの測定結果は、SpO2とPRの2つで表されます。
SpO2は、動脈血の酸素飽和度を表します。正常値は95%以上です。SpO2が90%以下になると、低酸素血症を起こしている可能性があります。
PRは、脈拍数を表します。正常値は60~100回/分です。PRが100回/分以上になると、頻脈を起こしている可能性があります。
パルスオキシメーターの注意点
パルスオキシメーターは、正しく使用しないと、誤った測定結果を出す可能性があります。
パルスオキシメーターを測定する際は、以下の点に注意しましょう。
- 指先や耳たぶが濡れている場合は、拭いて乾かしてから測定します。
- 爪や人工爪が厚い場合は、測定が難しい場合があります。
- 装着が緩いと、測定結果が不正確になる場合があります。
- 動脈血の流れが悪いと、測定結果が不正確になる場合があります。
パルスオキシメーターの活用
パルスオキシメーターは、さまざまな分野で活用されています。
- 医療機関や介護施設では、患者の酸素飽和度をモニターするために使用されています。
- 在宅医療では、患者の酸素飽和度を自宅で測定するために使用されています。
- スポーツでは、選手の体調管理やパフォーマンス向上のために使用されています。
パルスオキシメーターは、手軽に酸素飽和度を測定できる便利な医療機器です。さまざまな分野で活用されています。