「メタボリックシンドローム」って、聞いたことあるけど、よくわかってないよね。実は、メタボって、ただ太ってるだけじゃなくて、健康に深刻な影響を与える可能性があるんだって。
「メタボって、自分には関係ない」って思っている人も多いかも知れないけど、実は、メタボの基準って、意外と甘いんだよ。
そんなメタボの雑学を今回は紹介します!
「もしかして、自分もメタボかも…」って心配になったら、今すぐチェックしてみて!
メタボの基準値、どうして女性は男性より太め?
「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」という言葉は、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。メタボは、高血圧、高血糖、脂質代謝異常の3つの症状が2つ以上ある状態を言います。メタボを放置すると、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高まるため、注意が必要です。
日本では、メタボの基準値が男性はウエスト周囲径85cm以上、女性は90cm以上とされています。これは、日本肥満学会がCT検査で測定した日本人の内臓脂肪面積のデータに基づいて設定されたものです。
しかし、女性のほうが男性より体格が小さいにもかかわらず、基準値は男性より太めになっています。それはなぜでしょうか?
その理由は、女性のほうが男性より皮下脂肪がたまりやすいためです。男女ともに同じ量の内臓脂肪がある場合、女性は皮下脂肪が多い分だけウエスト周囲径も大きくなるようです。
一方、WHO(世界保健機関)の基準では、ウエスト周囲径が男性は84cm以上、女性は80cm以上となっており、諸外国ではいずれも男性のほうが太めの基準値になっています。これは、諸外国では内臓脂肪ではなく、BMIやウエストとヒップのサイズ比などから基準値を設定しているためです。
つまり、日本人女性のウエストが諸外国に比べて太いわけではありません。しかし、内臓脂肪が多いとメタボのリスクが高まるため、女性も男性と同じようにメタボ対策を心がけることが大切です。
子供や痩せてみえる人もメタボ!?
見出し:メタボは体型だけでは判断できない!?
説明文:
「メタボは太っている人だけの問題」と聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。しかし、実はメタボは体型だけでは判断できないのです。
メタボとは、高血圧、高血糖、脂質代謝異常の3つのうち2つ以上が認められる状態のことです。これらの症状は、体重が基準値以下でも現れることがあります。
例えば、順天堂大学の研究チームが日本人男性100人以上を対象に行った調査では、ウエスト周囲径が基準値以下でも、高血圧、高血糖、脂質代謝異常のいずれかがある人は、生活習慣病の発症リスクが高まることが明らかになりました。
また、子どももメタボ予防には注意が必要です。肥満の子どもは、中性脂肪や血圧、血糖などの上昇をはじめ、HDLコレステロール値の低下が見られ、メタボ化している可能性が高いのです。しかも、小児肥満の約7割は成人肥満に移行する可能性があるといわれています。
つまり、メタボは体型や年齢に関係なく、誰にでも起こり得る可能性があるのです。
メタボを予防するためには、健康的な食生活と運動習慣を心がけることが大切です。
具体的には、以下のことに気をつけましょう。
- バランスの良い食事を心がける
- 野菜や果物を積極的に摂る
- 加工食品や脂っこい食べ物を控える
- 適度な運動を続ける
メタボは、生活習慣を見直すことで改善できる病気です。体型や年齢に関係なく、健康的な生活を送り、メタボを予防しましょう。
「メタボリックドミノ」ってなに?
メタボリックドミノとは、メタボリックシンドロームが原因で、動脈硬化が進み、さまざまな生活習慣病を発症する一連の流れのことを指します。
メタボリックシンドロームとは、高血圧、高血糖、脂質異常症の3つの症状のうち2つ以上が見られ、動脈硬化のリスクが高い状態のことです。
メタボリックシンドロームを放置しておくと、動脈硬化が進行し、血管が狭くなったり、硬くなったりして、血流が悪くなります。
血流が悪くなると、腎臓に負担がかかり、慢性腎臓病を発症することがあります。
また、血流が悪くなると、血糖値が下がりにくくなり、糖尿病を発症することもあります。
さらに、血流が悪くなると、心臓や脳の血管が詰まったり、破れたりして、心臓病や脳卒中を発症することもあります。
メタボリックドミノは、まるでドミノ倒しのように、さまざまな症状が連鎖的に進行していくため、とても恐ろしいものです。
メタボリックドミノを防ぐためには、メタボリックシンドロームの早期発見・早期治療が大切です。
メタボリックシンドロームの診断基準は、次のとおりです。
- 血圧:130/85mmHg以上
- 血糖:空腹時血糖100mg/dL以上(糖尿病の診断基準とは異なります)
- 脂質:中性脂肪150mg/dL以上、HDLコレステロール40mg/dL未満
これらの基準に該当する場合は、メタボリックシンドロームの可能性があります。