みなさんは、バナナの起源ってご存知ですか?
バナナは、私たちの身近にある果物として、誰もが知っているのではないでしょうか。しかし、その起源は、意外と知られていないものです。
バナナの雑学を今回も紹介していきます。
バナナの起源
バナナの起源は、約1000万年前のアジア東部と東南アジアにまでさかのぼります。当時のバナナは、現在のものとは異なり、種子が大きく、果肉は硬いものでした。
その後、バナナは、人々の手によって改良され、現在の形に近づきました。
バナナは、種子が大きくて果肉が硬いということから、人々は、より食べやすく、美味しいバナナを作ろうと改良を重ねてきました。
19世紀に行われた改良では、以下の2つの改良が行われたことで、現在のバナナの形に近づきました。
- 種子の小さ化
- 果肉の柔らか化
種子の小さ化は、種子が大きいと、食べにくく、また、種が喉に詰まってしまう危険性があったため、人々は、種子を小さくする改良を重ねてきました。
果肉の柔らか化は、硬いと食べにくく、また、熟すまでに時間がかかるという問題があったため、人々は、果肉を柔らかくする改良を重ねてきました。
これらの改良によって、バナナは、世界中で広く普及するようになりました。
バナナの歴史は、人々の手によって作り上げられたと言っても過言ではありません。
バナナの種はどこに消えた?種なしバナナの秘密
バナナといえば、私たちの身近にある果物として、誰もが知っているのではないでしょうか。しかし、バナナの種について、よく知らない人も多いのではないでしょうか。
バナナは、果肉の中に種があるものもありますが、スーパーなどでよく見かけるバナナは、種がないものが多いと思います。
では、バナナの種は、どこにあるのでしょうか。
バナナの種
実は、バナナの種は、果肉の中にあるのではなく、果肉の周りにあるのです。
熟していないバナナを切ってみると、果肉の周りに黒い粒々が見えますよね。これが、バナナの種です。
しかし、熟すにつれて、種は小さくなり、果肉に溶け込んでしまうため、食べることができなくなってしまうのです。
では、バナナは、種がないのにどうやって増やすのでしょうか。
バナナの増やし方
バナナは、挿し木や接ぎ木などの方法で増やします。
挿し木とは、茎や根を切り取って、土に植えることで、新しい株を育てる方法です。
接ぎ木とは、別の品種の茎や根を、元の株に接ぎ付けることで、新しい株を育てる方法です。
このように、バナナは、種を使わずに、挿し木や接ぎ木などの方法で増やすことができるのです。
バナナの茶色い斑点、実は「シュガースポット」って知ってる?
バナナといえば、私たちの身近にある果物として、誰もが知っているのではないでしょうか。しかし、バナナの皮の茶色い斑点については、よく知らない人も多いのではないでしょうか。
バナナの皮の茶色い斑点は、実は「シュガースポット」と呼ばれています。シュガースポットは、バナナが熟す過程で、果肉から糖分が染み出して、皮に現れるものです。
シュガースポットは、バナナが熟した証拠であると同時に、甘みが増したサインでもあるのです。そのため、シュガースポットが出たバナナは、食べ頃であるといわれています。
また、シュガースポットは、ポリフェノールなどの抗酸化物質が含まれているといわれています。抗酸化物質には、細胞の老化を防ぐ効果や、生活習慣病の予防に役立つ効果が期待されています。
そのため、シュガースポットが出たバナナは、栄養価も高くなると考えられます。
ただし、シュガースポットが黒ずんでしまったバナナは、腐り始めている可能性があります。そのため、黒ずみが目立つ場合は、食べるのを控えましょう。
バナナはなぜ曲がるのか?その理由と曲がり具合の違い
バナナといえば、私たちの身近にある果物として、誰もが知っているのではないでしょうか。しかし、バナナが曲がることについては、よく知らない人も多いのではないでしょうか。
バナナが曲がる理由は、大きく分けて2つあります。
1つ目の理由は、日光の当たり方
バナナは、太陽に向かって成長する性質があります。そのため、バナナの房の下側は、日光をあまり浴びることができず、上側は日光をたくさん浴びることができます。
そのため、日光をたくさん浴びた上側の果肉は、日光をあまり浴びなかった下側の果肉よりも早く成長します。すると、下側の果肉が重くなり、上側の果肉が伸びて、バナナは曲がっていくのです。
2つ目の理由は、重力
バナナの房は、下に向かって重力の影響を受けます。そのため、下側の果肉は、上側の果肉よりも重力の影響を受けやすく、曲がりやすいのです。
また、バナナの果肉は、熟すにつれて水分が失われ、硬くなります。そのため、熟したバナナは、未熟なバナナよりも曲がりやすくなります。
このように、バナナが曲がる理由は、日光の当たり方と重力によるものです。また、熟度によっても、曲がり具合が変わってくるのです。
なお、バナナの曲がり具合は、品種によっても異なります。一般的に、フィリピン産のバナナは、エクアドル産のバナナよりも曲がりにくいといわれています。
これは、フィリピンは、エクアドルよりも日照時間が短いため、バナナの房が日光をたくさん浴びることができず、上側の果肉と下側の果肉の成長の差が小さいためと考えられています。