毎年冬になると流行するインフルエンザ。でも、意外と知らないことも多いって知ってる？
例えば、インフルエンザのウイルスは、人間だけでなく、鳥や豚など、さまざまな動物に感染するって知ってた？
また、インフルエンザのワクチンは、毎年、新しいウイルスに対応するように作られているって知ってた？
他にも、インフルエンザには、意外と知られていないトリビアがたくさんあるんだ。
インフルエンザの意外な起源
毎年冬になると流行するインフルエンザ。その呼び名は、国や地域によってさまざまです。
「インフルエンザ」という言葉は、16～17世紀のイタリアで生まれたとされています。当時は、感染症がウイルスによって拡大するという考え方がなく、占星術師たちは、人々が次々に病気になるのは冬の冷たい寒気や星の動きが影響しているのではないかと考えていました。そのため、「影響＝influenza（インフルエンツァ）」というイタリア語が、流行性感冒を総称する言葉になりました。
18世紀に英国で流行性感冒が蔓延した際にこの言葉が使われ、世界的に広まっていきました。日本でも幕末に蘭学者により「インフルエンザ」という言葉が導入され、「流行性感冒」と訳されました。
日本では、江戸時代には流行り風邪が流行る度に、風邪の流行が社会に与える影響や、流行り風邪の特徴などから、さまざまな呼び名で呼ばれていました。例えば、江戸の人気芝居「お染久松」にちなんで「お染風邪」と呼ばれたり、江戸の名横綱・谷風が流行り風邪で亡くなったことから「谷風」と呼ばれるなど、時代の世相風俗を反映したネーミングがなされていました。
一方、世界中で流行したインフルエンザは、発生や流行の中心となった地域の名前を冠した通称で呼ばれることもあります。例えば、1918～1919年に世界中で流行した有名な「スペイン風邪」は、スペイン王室にも蔓延したことが盛んに報じられたことに由来します。また、1957年に流行した「アジア風邪」や、1968年に流行した「香港風邪」なども、同様の由来です。
インフルエンザは、世界中で流行することもある感染症です。その呼び名を知ることで、インフルエンザの歴史や流行の特徴などについて、より深く理解することができます。
インフルエンザの呼び名は、その時代や地域の文化や風土を反映しています。インフルエンザの呼び名を知ることで、インフルエンザに対する理解が深まるのではないでしょうか。
インフルエンサーとインフルエンザ、似て非なる関係
「インフルエンサー」という言葉が、近年メディアで頻繁に使われるようになりました。SNSなどで多くのフォロワーを持ち、その発信力が世間に大きな影響を与える人を指す言葉です。
そんなインフルエンサーと、冬になると流行する感染症「インフルエンザ」には、意外な関係があることをご存知でしょうか。
インフルエンサーの語源は、ラテン語の「影響（influentia）」です。同じラテン語から派生したインフルエンザの語源も「影響」であり、どちらも「あるものや事柄が他者に影響を及ぼす」という意味を持っています。
つまり、インフルエンサーとは、その発信力によって他者の思考や行動に影響を与える人のことであり、インフルエンザとは、その感染力によって他者に病気を伝染させるウイルスのことということができます。
インフルエンサーは、その影響力によって、商品やサービスを紹介したり、特定の思想や行動を広めたりすることができます。一方、インフルエンザは、その感染力によって、人々の健康や社会に大きな影響を及ぼす可能性があります。
インフルエンサーが世の中に与える影響は、プラスにもマイナスにもなりえます。インフルエンサーから受けた影響が、自分や社会にとって良い方向に働くように、私たちは情報に接する際には注意が必要です。
人間以外のインフルエンザ
インフルエンザは、ヒト、鳥、豚、馬、犬、猫などの動物に感染するウイルス性の呼吸器疾患です。ヒトに感染するインフルエンザウイルスは、A型、B型、C型の3種類に分類されます。
動物のインフルエンザ
動物のインフルエンザは、主に鳥インフルエンザ、豚インフルエンザ、馬インフルエンザ、犬インフルエンザ、猫インフルエンザの5種類に分類されます。
鳥インフルエンザ
鳥インフルエンザは、カモやアヒル、ニワトリなどの水鳥や渡り鳥に感染するインフルエンザウイルスです。鳥インフルエンザのウイルスは、A型、B型、C型の3種類に分類されます。
鳥インフルエンザのウイルスは、感染した鳥の排泄物や空気中に飛散した飛沫によって、他の鳥に感染します。また、鳥から人間や他の動物に感染することもあります。
鳥インフルエンザは、ヒトに感染すると重篤な症状を引き起こす可能性があります。2009年に流行した新型インフルエンザ（H1N1）は、鳥インフルエンザのウイルスがヒトに感染したことで流行したと考えられています。
豚インフルエンザ
豚インフルエンザは、豚に感染するインフルエンザウイルスです。豚インフルエンザのウイルスは、A型、B型、C型の3種類に分類されます。
豚インフルエンザのウイルスは、感染した豚の排泄物や空気中に飛散した飛沫によって、他の豚に感染します。また、豚から人間や他の動物に感染することもあります。
豚インフルエンザは、ヒトに感染すると重篤な症状を引き起こす可能性があります。2009年に流行した新型インフルエンザ（H1N1）は、鳥インフルエンザのウイルスと豚インフルエンザのウイルスが混ざり合ってできたハイブリッドウイルスと考えられています。
馬インフルエンザ
馬インフルエンザは、馬に感染するインフルエンザウイルスです。馬インフルエンザのウイルスは、A型、B型の2種類に分類されます。
馬インフルエンザのウイルスは、感染した馬の排泄物や空気中に飛散した飛沫によって、他の馬に感染します。また、馬から人間に感染することもあります。
馬インフルエンザは、ヒトに感染すると重篤な症状を引き起こす可能性があります。
犬インフルエンザ
犬インフルエンザは、犬に感染するインフルエンザウイルスです。犬インフルエンザのウイルスは、A型、B型の2種類に分類されます。
犬インフルエンザのウイルスは、感染した犬の排泄物や空気中に飛散した飛沫によって、他の犬に感染します。また、犬から人間に感染することもあります。
犬インフルエンザは、ヒトに感染すると軽度の症状を引き起こす程度です。
猫インフルエンザ
猫インフルエンザは、猫に感染するインフルエンザウイルスです。猫インフルエンザのウイルスは、A型の1種類のみです。
猫インフルエンザのウイルスは、感染した猫の排泄物や空気中に飛散した飛沫によって、他の猫に感染します。また、猫から人間に感染する可能性は低いとされています。
動物のインフルエンザの予防
動物のインフルエンザの予防には、以下のような対策が有効です。
- 感染した動物との接触を避ける
- 感染した動物の排泄物や体液を適切に処理する
- 動物のワクチン接種を行う
動物のインフルエンザは、ヒトにも感染する可能性があるため、注意が必要です。
