あなたは、食べ物のおいしさを存分に味わえていますか？
もし、最近、食べ物の味が薄く感じたり、味覚が鈍くなったと感じているなら、それは亜鉛不足のせいかもしれません。
亜鉛は、味覚を正常に保つために欠かせない栄養素です。亜鉛が不足すると、味覚低下や味覚障害を引き起こす可能性があります。
本記事では、亜鉛の働きや亜鉛不足の症状、亜鉛を多く含む食品について解説します。
亜鉛とは？
亜鉛は、体内で作ることができない必須ミネラルの一種です。体内に約2〜4g存在し、歯、骨、肝臓、腎臓、筋肉などに多く含まれます。200種以上の酵素の構成や酵素反応の活性化、ホルモンの合成や分泌の調整、DNA合成、タンパク質合成、免疫反応の調節などに作用し、身体の成長と維持に必要な栄養素です。
亜鉛の働き
亜鉛の働きは、大きく分けて以下の3つに分けられます。
- 酵素の働きを助ける
亜鉛は、酵素の構成成分として働き、酵素反応を活性化します。酵素は、体内の様々な化学反応を促進する働きがありますが、亜鉛が不足すると、酵素反応がうまくいかず、さまざまな不調につながる可能性があります。
- ホルモンの合成や分泌を調整する
亜鉛は、ホルモンの合成や分泌を調整する働きがあります。ホルモンは、体内の様々な機能を調節する働きがありますが、亜鉛が不足すると、ホルモンの分泌が乱れ、さまざまな不調につながる可能性があります。
- 免疫機能を高める
亜鉛は、免疫機能を高める働きがあります。免疫機能は、体内に侵入した病原体から体を守る働きですが、亜鉛が不足すると、免疫機能が低下し、感染症にかかりやすくなる可能性があります。
亜鉛の摂取量
亜鉛の推奨摂取量は、成人男性で11mg、成人女性で8mgです。ただし、年齢、体型、妊娠・授乳中などによっても必要量は異なります。
亜鉛が不足すると起こる症状
亜鉛が不足すると、以下の症状が起こる可能性があります。
- 味覚障害
- 口内炎
- 皮膚炎
- 脱毛
- 免疫力の低下
- 疲労感
- 風邪などの感染症にかかりやすくなる
亜鉛を多く含む食品
亜鉛を多く含む食品には、以下のようなものがあります。
- 肉類：牛肉、鶏肉、豚肉、レバーなど
- 魚介類：カキ、牡蠣、イワシ、サンマなど
- 卵
- 大豆製品：豆腐、納豆、きな粉、豆乳など
- ナッツ類：アーモンド、カシューナッツ、ピーナッツなど
- 種実類：ひまわりの種、かぼちゃの種、ごまなど
亜鉛の摂取方法
亜鉛は、一度に大量に摂取しても吸収されにくいため、毎日の食事から少しずつ摂取することが大切です。また、亜鉛はビタミンCと一緒に摂取すると、吸収率がアップします。
亜鉛の過剰摂取
亜鉛の過剰摂取は、嘔吐、下痢、食欲不振などの症状を引き起こす可能性があります。亜鉛の過剰摂取を防ぐために、サプリメントを摂取する際は、用法・用量を守って摂取しましょう。
まとめ
亜鉛は、体内で作ることができない必須ミネラルの一種です。亜鉛が不足すると、味覚障害、口内炎、皮膚炎、脱毛、免疫力の低下、疲労感、風邪などの感染症にかかりやすくなるなどの症状が起こる可能性があります。亜鉛を多く含む食品を毎日の食事に取り入れて、亜鉛不足を防ぎましょう。
